目次
ピックルボールがオリンピック種目になるとしたらいつ?
- 2028年ロサンゼルス大会は ほぼ“滑り込み不可能”
- 2032年ブリスベン大会が最有力
- “次の次”なら2036年
2028年ロサンゼルス大会は ほぼ“滑り込み不可能”
ロサンゼルス大会の追加種目は 2023年10月に確定済みで、野球・ソフトボール、クリケット、フラッグフットボール、ラクロス、スカッシュの5競技が承認されました。
IOCは開催3年前までに競技プログラムを最終決定する決まりがあり(2025年夏がリミット)、今からピックルボールをねじ込む余地は極めて小さいのが現実です。
2032年ブリスベン大会が最有力
開催国オーストラリアは国内でもピックルボール人口が増加中。開催都市は独自に「追加競技」を提案できるため、ブリスベン組織委員会による推挙が実現すれば正式競技、もしくは追加競技としてデビューするシナリオが現実味を帯びています。

オリンピック専門メディアやプロツアーの分析でも“2032本命説”が繰り返し言及されています💡
“次の次”なら2036年
万が一ブリスベンで叶わなかった場合でも、統一された国際連盟と十分な普及度が整えば、2036年大会(開催地は2026年頃決定予定)が次の照準になります。
IPF‑WPF統合を主導した幹部は「2032または2036での採用を射程に入れている」と公言しています。
ピックルボールがオリンピック種目になるための条件
IOCが求める主な要件 | 現状(2025年7月時点) |
---|---|
国際連盟は1つだけ | 2025年6月にIPFとWPFが統合合意。さらにGPFとの連携を模索中。 |
世界的普及度 男性75か国・4大陸以上/女性40か国・3大陸以上 | IPF加盟国 77か国で基準をほぼクリア、一部は競技人口の裏付けを拡充中。 |
世界アンチ・ドーピング規定(WADA)順守 | 統合後の新WPFが検査体制と規約改訂を進行。 |
統一ルール・ランキング体系 | プロリーグや各大陸大会でばらつきあり→2026年までに国際ランキング一本化を計画。 |
競技プログラムの最終決定期限 | 開幕3年前まで(例:ブリスベン2032なら2029年)。 |
IOCチャーターに明記された普及度・ドーピング・統一ガバナンスの要件は、スポーツが「IOC公認競技」→「オリンピック正式種目」へ駆け上がる絶対条件です。
ピックルボールがオリンピック種目になる可能性は高い?
プラス材料
- 爆発的な競技人口
米国だけで1,360万人がプレーし、年50%超の成長率。 - 国際連盟の一本化が進展
IOCが最も重視する“ワンボイス”体制に道筋。 - 多世代・男女混合・低コスト
ホストシティにとって「レガシー施設を選ばず都市型イベントに適する」点は、若年層取り込みを狙うIOCの方針と合致。
マイナス材料
- 競技間の椅子取り合戦
ロサンゼルスで承認済みの5競技や、eスポーツ・ネットボールなども2032年枠を争う。 - 普及度の裏付け不足エリア
アフリカ・中東・南米の一部では「連盟はあっても競技人口が数百人規模」という国も多く、データ整備が急務。 - 大会運営コストと選手枠
夏季大会の選手総数は10,500人上限。ピックルボールが入るには他競技の枠調整が必要。
総合すると “2032年で50%弱、2036年で70%超” というのが専門家の平均的な見立てです。
統一連盟がWADAやCAS基準を2027年までに完全実装できれば、ブリスベンでの追加競技入りも十分狙えます。
最後に
- 2028年は時間切れ寸前、現実的には2032年ブリスベンが本命。
- IOC要件は「一本化された国際連盟+75/40か国以上の普及+ドーピング管理」。
- IPF‑WPF統合でガバナンス面の最大のハードルはクリアへ向かう。
- 残る課題は“普及度の裏付け”と“選手枠”の確保。



ピックルボールがオリンピック種目になれば、日本でもさらにピックルボールプレイヤーが増えそう✨️