ピックルボールの「ディンクショット」とは?打ち方やコツ、禁止行為もわかりやすく解説

ピックルボールの「ディンクショット」を打つ子猫
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ピックルボールのディンクショットとは?

ディンクショット(dink)は、ネット際7フィートのノンボレーゾーン(通称 “キッチン”)でワンバウンド後にゆるく打ち返し、再び相手のキッチンに落とすソフトショットです。

強打を封じ、ラリーをコントロールして相手に無理な体勢を強いるのが狙い。USA Pickleball は「NVZ でのバウンド後にアークを描いて相手 NVZ に落とすショット」と定義しています。

似ている用語にドロップショットがありますが、ドロップはベースライン付近など後方からネット際へ沈めるショットであり、ディンクはキッチンライン付近からネット越しに落とすショットという位置取りの違いがあります。

ピックルボールのディンクショットの打ち方やコツ

  • スタンスと重心
  • グリップとスイング
  • 軌道と頂点
  • 配球のバリエーション

スタンスと重心

膝とヒップを軽く落とし、パドルを前にセット。

重心はつま先寄りで低く保つとネット際での素早い対応がしやすくなります。

グリップとスイング

握りはコンチネンタル(包丁持ち)を基本に、肩を支点にした“振り子”のような小さなアンダーハンドスイングでボールを“すくい上げる”イメージ。

手首や肘を使い過ぎるとコントロールが乱れやすいので注意。

軌道と頂点

ネットの少し上(約10〜15 cm)を頂点にゆるやかな放物線を描くと、ネットミスを減らしつつ“叩けない高さ”に収まります。

高さを出し過ぎるとスマッシュの餌食なので「高すぎず低すぎず」が鉄則。

配球のバリエーション

同じコースに連続で打つと相手が慣れるため、クロス、ストレート、ミドルを2〜3球ごとに散らすと効果的。

上級者ほど配球を読ませません。

ピックルボールのディンクショットの練習方法

  1. パートナーと クロスコート・ディンクラリー
  2. キッチン内をマーカーで4分割し ターゲット練習
  3. 壁打ちでタッチ感覚を強化(1人でも練習可能✨️)
  4. ラリー中に劣勢を感じたら 正面への“リセットディンク” で形勢を戻す——など。

ピックルボールのディンクショットの禁止行為

ディンク自体に特別な禁止技はありませんが、ノンボレーゾーンに関連するルール違反を犯すとフォルトになります。

禁止・注意行為解説
キッチン内でのボレー(ノーバウンド打ち)ディンクは必ずバウンド後に打つ。ノーバウンドで叩けば即フォルト。
ボレー後に体やパドルがキッチンに触れる2025年改訂で「ボールを打った瞬間からフォロースルー終了まで」が“act of volleying”。余勢でラインを踏んでもフォルト。
相手を視覚・音で故意に妨害大声・フェイントでの故意のけん制は禁止。2025年は“distraction clarification”が追加。
“キャリー”(ボールを乗せて運ぶ)や二度打ち柔らかいタッチでもワンヒットが原則。長く乗せるとスリング扱い。

※最新版(2025年1月施行)の USA Pickleball ルールブックを参照しています。

参考資料:USA Pickleball

最後に

ディンクショットは「打ち込む」のではなく「置きに行く」術。

低い弾道とコースの揺さぶりで主導権を握り、相手に“荒い球”を打たせてからフィニッシュを奪うのが醍醐味です。

キッチンラインでの静かな攻防を制するためにも、今日の練習メニューに“ディンク漬け”の時間を加えてみてはいかがでしょうか。

巧みなタッチを手に入れれば、試合のリズムもあなた主導で「ディンク、ドン、勝ち!」になるはずです。

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