ピックルボールのノンボレーゾーン(通称:キッチン)とは?禁止行為もわかりやすく解説

ソフトテニスのローボレー
目次

ピックルボールのノンボレーゾーンとは?

ピックルボールには、ネットをはさんで両サイドに 7フィート(約2.13 m) 張り出した長方形エリアがあります。

これが “キッチン” とも呼ばれるノンボレーゾーン(NVZ) です。

名前のとおり、空中でボールを打つ「ボレー」ができない特別区域で、ラリーを長く保ち、強烈なスマッシュの応酬を防ぐ目的があります。

ノンボレーゾーン内ではボレーが禁じられているだけでなく、ボレー動作中に身体や持ち物がゾーン(ラインを含む)に触れるとフォルトになります。

この「動作が完全に終わるまで」が判定基準に含まれる点が特徴です。

ピックルボールのノンボレーゾーンの幅【テニスと比較】

種目ネットからラインまでコート横幅
ピックルボール7 ft(約 2.13 m)20 ft(約 6.10 m)
テニス(サービスライン)21 ft(約 6.40 m)27 ft(シングルス)/36 ft(ダブルス)
  • ピックルボールのNVZは奥行きがテニスの約1/3 と浅く、ネット際の攻防をコンパクトに演出します。
  • 横幅はコート全幅と同じ20 ft。つまりネット前に20 ft × 7 ft(約 6.10 m × 2.13 m) の帯が左右に1本ずつ走るイメージです。
  • テニスはネット前に専用ゾーンがなく、サービスライン(21 ft)より前でもボレー可能。対照的にピックルボールはネットに張り付きたくても「あと一歩踏み込めない」絶妙な設計になっています。

ピックルボールのノンボレーゾーン(キッチン)での禁止行為

  1. 空中でボールを打つ(ボレー)
    • NVZ内、またはラインを踏んだ状態でのボレーは即フォルト。
  2. ボレーの勢いでゾーンに触れる
    • ボールを空中で打った直後、勢い余って足・手・ラケット・衣服・帽子などがNVZやラインに触れてもフォルト。動作が完全に収まるまでが“ボレー中”と見なされます。
  3. ジャンプボレーでの着地
    • NVZ外からジャンプしてボールを打ち、着地がゾーン内(またはライン上)になった場合もフォルト。
  4. パートナーや物を介した接触
    • 自分がNVZに入っていなくても、ボレー中にパートナーと接触し、そのパートナーがゾーンを踏んでいればフォルト判定。
  5. ボールがバウンドする前のストローク制限
    • 「バウンドすれば」ストロークは自由。“ワンバウンドさせればキッチンで打てる” という例外を覚えておくと戦術の幅が広がります。

ピックルボールのノンボレーゾーン内では、ローボレーも禁止なの?

ノンボレーゾーンの中に足が入った状態でローボレーすることは禁止!

ただ、足がノンボレーゾーンの外にある状態で腕を伸ばして打つことは禁止されてないよ!

なるほど!ノンボレーゾーンに足をつけなければ空中でボールを打っても問題ないってことか!リーチが長い人はけっこう有利かもね💡

「ローボレー」ってなに?コツも解説

「ローボレー」という技は、ネットよりも低いボールを地上に落とさないまま直接打ち返す打法のことをいいます。

ネットよりも低い位置で打ち返すため、ローボレーをするとよくネットにかかってしまうといった人も多いです。

ローボレーを行うときのコツとして足さばき、体の使い方が重要になります。

足さばきに関しては膝を柔らかく使うことがポイントです。

直角に膝を曲げ軸足を作って腰を落とし
ボールに合わせた低い姿勢でタメを作るように意識してください。

また、頭が上下に動きすぎないように一定の目線の高さで動くことも合わせて意識するとボールをうまくとらえることができるでしょう。

最後に

ノンボレーゾーンはピックルボールらしい駆け引きを生み出す心臓部。

  • 距離感を徹底的に体で覚える
  • バウンド後のドロップショットやロブで相手を揺さぶる
  • 勢い余ってラインを踏まないフットワーク

――これらを意識すれば、ネット前の攻防がグッとスマートになります。

“あと7フィート” を制する者がラリーを制す、そんなイメージでプレーしてみてください。

目次