バックハンド側からラリーの流れを落ち着かせたいとき、頼りになるのがスライスドロップです。
ただ柔らかく落とすだけでなく、バックスピンの減速を味方につけることで、相手の次の一手(強打・角度づけ)を作りにくくできます。
とはいえ、スライスは少しクセの強い技術でもあります。
切りすぎると浮きやすく、逆に弱すぎると「ただの浅いボール」になってしまう。
だからこそピックルボールで大切なのは、スピン量より先に再現性。
同じフォームで、同じ高さ・同じ深さを出せることが、バックハンドのスライスドロップを“武器”に変えます。
ここではアメリカのコーチングでよく語られる「スライスドロップの再現性を上げるコツ」を、バックハンドに絞って7つに整理しました。

バックハンドで「スライスドロップ」を打つときのコツ7選
- グリップはコンチネンタル寄り、握力は「弱め」が正解
- 非利き手でパドルを支えて面の迷いを消す【準備が9割】
- 手首は動かさない:肩と体幹で“静かに”運ぶ
- 面はほんの少しオープン:開きすぎが浮き球を生む
- 軌道は「上から薄く→前へ」:フォローは短く、止めない
- 打点は「前・低め・落ちてから」:届かないときほど足で入る
- まずはミドル狙い:角度を消して“リセット”を完成させる
グリップはコンチネンタル寄り、握力は「弱め」が正解
バックハンドのスライスは、握りが強いほどカットするときに面が暴れがちです。
基本はコンチネンタル寄りでOK。握力は体感で3〜4割くらいを目安に、パドルの面を「安定させる」ことを優先します。
- 強く握る → 手首・前腕が固まり、タッチが硬くなる
- 軽く握る → 面が落ち着き、距離感が出やすい

まずは「回転をかける」より、「柔らかく運ぶ」握りを作りましょう!


非利き手でパドルを支えて面の迷いを消す【準備が9割】
バックハンドで詰まる人の多くは、当てる直前に面が決まりません。
おすすめは、非利き手でパドルを添えて、早い段階で面をセットすること。
面が先に決まると、スイングは自然に小さくなり、ミスが減ります。
ポイントは「急いで振る」ではなく、早く構えて、ゆっくり打てる状態を作ること。



バックハンドのスライスドロップは、この準備の差がそのまま安定感の差になります💡
手首は動かさない:肩と体幹で“静かに”運ぶ
スライスドロップが浮く原因の代表が、インパクト直前の手首チョップです。
切ろうとして手首が入ると、面が上を向いたり、逆に刺さったりして、球質が毎回変わります。
意識はシンプルで、
- 手首は“固定”に近い状態(柔らかいけど余計に動かさない)
- 動かすのは肩の回転+体幹
- スイングは大きくしない(コンパクトが正義)
「手で操作する」より「体で運ぶ」。これだけで再現性が跳ね上がります。



ピックルボールでミスをしやすい人の多くは、手首を使っていることが多いです!


面はほんの少しオープン:開きすぎが浮き球を生む
スライス=面を開く、は間違いではありません。
でも、バックハンドは構造的に面が開きやすいので、やりすぎると簡単に浮きます。
目安は「持ち上げるために開く」ではなく、
回転が乗る分、やや上向きにしておく程度。
もし浮き球が多いなら、チェックするのはスイングより先に面の角度です。



空を向く面になっていないか、まずそこを疑いましょう!
軌道は「上から薄く→前へ」:フォローは短く、止めない
スライスは高い位置から低い位置へ“なで下ろす”軌道で回転が入ります。
ただしドロップで大事なのは、切り下ろして終わることではなく、ネットを越えて前に運ぶこと。
イメージは、
- ボールの“後ろ側”を薄く削る
- そのまま前へ通す
- フォローは長くなくていいが、途中で止めない
止めると面がブレます。



「短いフォロー=止める」ではなく、「短いフォロー=スムーズに収める」が正解です。
打点は「前・低め・落ちてから」:届かないときほど足で入る
バックハンドのスライスドロップは、打点の条件が揃うほど簡単になります。
おすすめは、体の前で、低め、落ちてくるタイミング。
- 上り際で触る → 伸びやすく、奥へ行きがち
- 落ちてくる球を捉える → タッチが合いやすく、低く落としやすい
そして重要なのが、ボールから遠いとき。
手を伸ばして届かせるほど、フォームが崩れてチョップが出ます。



「届かない=足で一歩入る」を徹底すると、ミスの種類そのものが変わります!
まずはミドル狙い:角度を消して“リセット”を完成させる
スライスドロップは、派手なコースを狙うほど難易度が上がります。
安定させたいなら最初の答えはひとつ。ミドル(センター寄り)です。
ミドルに落とせると、
- 相手の角度がつきにくい
- 多少甘くても致命傷になりにくい
- 次の一手(自分たちが前に上がる動き)を作りやすい
慣れてきたら、距離が長くて余裕のあるクロス方向で精度を上げていきましょう。



最初からラインぎわを狙うより、ミドルで“成功体験”を積む方が上達が速いです!
最後に
バックハンドのスライスドロップを安定させる近道は、意外と地味です。
「もっと切る」「もっと落とす」と足し算をする前に、まずは引き算。
- 準備を早く
- 手首を静かに
- 面を開きすぎない
- ミドルへ運ぶ
この土台が揃うと、回転は“頑張ってかけるもの”ではなく、自然に乗ってきます。
最初の目標は、スピン量ではなく同じ高さでネットを越え、同じ深さに落ちること。



ピックルボールのスライスドロップは、派手さよりも実戦の効率を上げてくれるショットです。



バックハンド側で落ち着いてラリーを整えられるようになると、試合の主導権がじわじわとこちらに寄ってきます✨️






