山口県ピックルボール協会とは?

山口県ピックルボール協会は、山口県内で新しいスポーツ「ピックルボール」の普及と選手育成を目的に立ち上げられた県レベルの団体です。
山口県ピックルボール協会は県内の各地域団体をまとめる傘(かさ)的な存在で、山口市ピックルボール協会や美祢市ピックルボール協会、周南ピックルボールサークルなど市町単位のクラブ・サークルが加盟しています。
【山口県ピックルボール協会】
- YCPA(山口市ピックルボール協会)
- SPC(周南ピックルボールサークル)
- 美祢市ピックルボール協会
- YPC宇部グループ
県協会がトップに立ち、これら各地域の団体と交流・情報交換しながら、ピックルボールの普及促進や大会運営のサポートを行っています。
要するに、山口県全体でピックルボールを盛り上げるためのネットワーク拠点がこの協会なのです。


山口県ピックルボール協会の設立時期



山口県ピックルボール協会が本格的に発足したのは2024年頃です。
ちょうど同年5月に日本初の全国組織「一般財団法人ピックルボール日本連盟(PJF)」が設立され、その山口県支部として当協会も立ち上がりました。
いわば山口県ピックルボール協会は、全国連盟の山口県支部の役割も担っているわけです。


もっとも、山口県でのピックルボールの動き自体はその前から始まっていました。
実は2023年3月21日には、愛好者有志による「山口ピックルボールクラブ」が発足しており、週1回ペースの練習会を重ねるなど地道な活動が行われてきました。
このクラブでの盛り上がりが土台となり、翌年に県単位の正式な協会設立へとつながった形です。
つまり、2023年のクラブ創設→2024年の県協会発足という流れで、山口県にピックルボールの組織体制が整えられました。
山口県ピックルボール協会の代表者
山口県ピックルボール協会の代表を務めるのは友森 美奈子(とももり みなこ)さんです。
友森さんは前述の山口ピックルボールクラブ設立メンバーであり、現在は山口市ピックルボール協会の代表理事も兼ねて、県内のピックルボール普及を牽引しています。
まさに「山口のピックルボールの母」的な存在と言えるでしょう。



友森さんはクラブ創設当初から精力的に活動しており、発足から1年で約50回もの週末練習会を開催するなど尽力されてきました。



平日昼夜にも有志で個人練習するメンバーが増えるほど、彼女の熱意が周囲に伝わっています。
また、福岡や広島のピックルボールクラブとも交流試合を行うなど、県外とのネットワーク作りにも積極的です。
こうした取り組みにより、山口県内のプレーヤー層を着実に広げています。
さらに友森代表は、「子供から高齢者まで一緒に楽しめる生涯スポーツとしてピックルボールを県内各地に根付かせたい」というビジョンを掲げています。
ゆくゆくは山口から全国大会に出場する競技者を育成し、県全体のレベルアップを図りたいとのことです。
その情熱のもと、協会スタッフや地域クラブと協力しながら日々活動されています。


山口県ピックルボール協会の活動内容
初心者向け体験会の開催や定期練習会の運営
山口県ピックルボール協会は、初心者向け体験会の開催や定期練習会の運営などを通じて、誰もでも気軽にピックルボールをプレーできる環境作りに取り組んでいます。
たとえば山口市内では、地域の市民センター等を会場に定期的な練習会や初心者向け体験イベントを開催しています。
ピックルボール未経験の方でも道具の扱い方からルールまで丁寧に教えてもらえるので、興味があれば気軽に参加してみることができます。
大会やイベントの開催・支援
また、大会やイベントの開催・支援も県協会の重要な活動です。
2025年2月には記念すべき第1回の県内大会「おいでませ!やまぐちピックルボール大会」が開催され、県内外から参加者が集まりました。
さらに同年11月には地元企業が協賛した「山口マツダカップ ピックルボール山口大会2025」が山口市で開催。
カテゴリ別に初心者から上級者まで参加できる大会で、県協会および市協会の会員には参加費割引など特典も用意されています。
このように大会運営にも力を入れており、競技イベントを通じた交流促進と競技力向上を図っています。


新しいクラブやサークルの立ち上げ支援
山口県ピックルボール協会はまた、新しいクラブやサークルの立ち上げ支援も行っています。
ピックルボールをやりたい人が地域で仲間を集めてクラブを作る際に、協会に加盟すればさまざまな特典が受けられます。
例えば、ネット一式とパドル4本を最長1か月間(活動状況によっては最大3か月まで)無料で貸し出してもらえるほか、基本ルールやプレーの講習会を無料で1回開催してもらえます。


実際、このサポートを活用して2025年には美祢市で新たなクラブ(美祢市ピックルボール協会「fan funピックルボール美祢」)が誕生しました。
県協会の後押しで県内の活動拠点が着実に増えつつあります。


指導者の派遣や講習会の開催
さらに、指導者の派遣や講習会の開催も重要な活動です。
山口県ピックルボール協会には有資格のコーチが所属しており、依頼に応じて各地で体験会やスキルアップ講習を行っています。
これまでの実績として、山口県立大学の授業にピックルボール体験を取り入れたり、周南市のスポーツ推進委員会向け講習会、岩国市での市民講習、山口市地域交流センターでの体験イベントなどが開催されました。
こうした講習会では、初めてラケットを握る方にも基本から教えるほか、経験者向けには技術向上のアドバイスも行われます。



協会として「見るスポーツ」から一歩進んで「やるスポーツ」へと誘導する取り組みにも力を入れているわけですね。
活動場所も県内各地に広がっています。
現在ピックルボールがプレーできる場所としては、山口市内の体育館・コミュニティセンターのほか、周南市の新南陽ふれあいセンターや体育センター、下関市では屋外に手作りの専用コートを設置した「ふくいテニスクラブ」などがあります。
たとえば下関市のふくいテニスクラブは県内初の常設ピックルボールコートがある施設で、テニスコートの一角にミニコートが整備されています。





このように県協会の働きかけで「ここでもピックルボールできるよ!」という場所が着実に増えてきているのは嬉しいですね。



お住まいの地域でも、もしかすると新たな練習拠点が誕生しているかもしれません。
最後に
アメリカ発祥のピックルボールは、日本でもじわじわ人気上昇中で、山口県もその波に乗りつつあります。
山口県ピックルボール協会は発足間もない団体ながら、熱意ある代表やメンバーたちのおかげで着実に活動の幅を広げています。
ぜひ一度、山口県ピックルボール協会主催の体験会や練習会をのぞいてみてください。







