長崎ピース・ピックルボール協会(NPPA)とは?代表者や活動内容は?

長崎県のピックルボールコートと柴犬

長崎ピース・ピックルボール協会(NPPA)は、アメリカ発祥の新興ラケットスポーツである「ピックルボール」を長崎県内に広め、スポーツを通じた国際平和交流に貢献することを目的とした団体です。

ピックルボールはテニス・バドミントン・卓球を組み合わせたような生涯スポーツで、初心者でもすぐ楽しめる手軽さからアメリカで爆発的に人気が高まっている競技です。

NPPAはこのピックルボールを県内全域で普及し、長崎の「平和」「国際都市」といった特性をスポーツで体現することを目指しています。

特に外国人とのスポーツ交流も重視しており、「ピース(平和)」の名の通り国境を越えた交流によって国際平和に寄与しようという理念を掲げています。

目次

長崎ピースピックルボール協会の設立時期

長崎ピースピックルボール協会(NPPA)は2024年4月に設立。

発足時には長崎市、諫早市、大村市、佐世保市など長崎県内の主要都市にまたがる5つのチームが加盟し、それぞれの地域で練習や初心者体験会を行いながらピックルボールの普及活動を開始しました。

もともと大村市の「ピックルボール大村長崎(PON)」というチームが県内で最も早く立ち上がった草分け的存在で、週数回の定期練習を通じ長崎への競技普及に大きく貢献してきた経緯があります。

そうした各地の活動が一つにまとまり、県全域を統括する団体として長崎ピースピックルボール協会(NPPA)の設立に至りました。

長崎ピースピックルボール協会の代表者と体制

長崎ピースピックルボール協会(NPPA)の会長(代表者)は小野下 英樹氏。

小野下氏は現在61歳(2025年時点)で、長崎県内での国際交流活動にも深く関わってきた人物です。

例えば、地元・大村市で官民連携の国際交流プラザの運営など地域の国際化施策に携わっており、その経験からスポーツを通じた異文化交流・平和推進にも熱意を持っています。

協会設立にあたり中心的な役割を果たし、自らもピックルボール愛好者として精力的に活動しています✨️

小野下会長は「ピックルボールは小学生から80代の方まで皆が一緒に楽しめる生涯スポーツ」だと述べており、実際に親子三世代でプレーできる点に魅力があると強調しています。

日頃から「離島の高齢者から子どもまで、幅広い世代がストレス発散しながら交流できる素晴らしいスポーツなので、長崎の隅々まで広げていきたい」といったビジョンを語り、競技を通じた健康増進や地域活性化にも意欲を見せています。

協会の副会長にはクラシック・ヒロコ氏や丸山亜希氏など国際色豊かなメンバーが名を連ねており、多様なバックグラウンドを持つ役員陣が長崎ピースピックルボール協会(NPPA)の活動を支えています。

長崎ピースピックルボール協会の主な活動内容

長崎ピースピックルボール協会(NPPA)は県内外にピックルボールを広め、誰もが参加できるスポーツ環境を整えるため、次のような幅広い活動を展開しています。

初心者体験会・練習会の開催

県内各地で定期的に無料体験会や練習会を開催し、未経験者にも気軽にピックルボールに触れてもらう機会を提供しています。

各地域チームが体育館や公園施設を活用して週末中心に活動しており、初心者向けの基本ルール指導からラケット(パドル)の貸し出しまで手厚くサポートしています。

長崎市内では駅前広場でのデモンストレーションや地域イベント(例:出島朝市「デジマルシェ」など)での体験ブース出展も行い、幅広い層にピックルボールの楽しさをPRしています。

地域チームによる定期練習

長崎県内には現在8つ前後の地域チームが存在し、長崎市・佐世保市・大村市・諫早市・島原市・雲仙市・南島原市および長崎大学サークルといった各拠点でそれぞれ定期練習を実施しています。

例えば長崎市の「Pickleball SAT Nagasaki」は市内体育館で週末に活動し、佐世保市の「ピックルボール佐世保(Marble)」は米海軍基地のある国際色豊かな環境で中級者も交え熱心に練習しています。

大村市のPONは毎週月・金の夜に長崎空港近くの体育館で練習会を開き、諫早市のクラブはソフトテニス経験者が中心となって体育館で活動するなど、それぞれの地域事情に合わせた形で練習を継続中です。

大会・イベントの開催および参加

NPPAは地域内の親睦大会や練習試合はもちろん、大規模な公式大会の誘致・開催にも積極的に関わっています。

2025年6月には長崎県佐世保市において「PJFピックルボールジャパンオープン佐世保 in 長崎」が開催。

この大会はピックルボール日本連盟(PJF)主催による地方初の国際大会で、NPPAも地元協力団体として運営に携わりました。

また大会開催に合わせて長崎県知事や佐世保市長も会場を訪れ、閉会式では次回開催地である山口県への大会旗引き継ぎセレモニーが行われるなど、地域を挙げた盛り上がりを見せました(NPPA会長の小野下氏も長崎県代表としてセレモニーに参加)。

このほかNPPAでは、長崎スタジアムシティに新設された屋外ピックルボールコートのオープニングイベントへの協力や、地域スポーツ振興イベントへの出展なども行っており、競技環境の拡充と認知向上に貢献しています。

国際交流・平和活動

協会名に「ピース(平和)」を冠する通り、国際交流もNPPAの重要な活動テーマです。

2024年4月にはハワイを拠点とする「ジャパンハワイ・ピックルボール協会(JHPA)」と提携を結び、長崎県とハワイのピックルボール愛好者同士の交流促進パートナーとなりました。

このパートナーシップにより、ハワイから長崎への選手招聘や情報交換、遠隔合同練習など国際的な交流プログラムが進められています。

また、NPPA自身も外国人旅行者向けのオープン参加型ピックルボール企画を準備しており、長崎を訪れる海外の方々が気軽に地元の人々とスポーツ交流できる場を提供しようとしています。

佐世保のチームでは在日米軍関係者が参加するケースもあり、英語を交えたコミュニケーションや異文化交流が自然と生まれています。

このようにNPPAはスポーツを媒介に平和と友情の輪を広げるべく、海外の団体や長崎県国際交流団体とも連携しながら活動しています。

ジュニア育成・世代間交流

NPPAの掲げる「誰もが楽しめる生涯スポーツ」という理念のもと、子どもから高齢者まで世代を超えた交流が日常的に行われています。

各チームとも初心者であれば年齢問わず受け入れており、実際に小学生から80代までが一緒になってプレーする光景も珍しくありません。

特に親子で参加できる環境づくりに力を入れており、佐世保のMarbleチームでは親子ペアでの参加歓迎を明言してファミリー層にも門戸を開いています。

島原市のチームは中学校の体育館を利用しており、地元の中高生が放課後に顔を出すこともあります。

こうした世代間交流によって、子ども達には新しいスポーツ体験の場を、大人世代には健康増進や地域ボランティアの機会を提供し、ジュニア育成と生涯スポーツの推進を両立させています。

長崎ピースピックルボール協会のSNSや公式サイト情報

長崎ピースピックルボール協会(NPPA)は公式ホームページおよびSNSを活用して積極的に情報発信を行っています。

参考:長崎ピースピックルボール協会(NPPA)公式サイト

公式サイトでは協会概要やルール紹介、各地域チームの案内ページのほか、活動報告やメディア掲載情報を随時掲載しています。

トップページにはイベント開催報告やテレビ取材の様子、大会結果などが写真付きで更新されており、協会の最新の動きを知ることができます。

例えば「長崎駅前かもめ広場での体験会開催」「テレビ長崎(KTN)で特集放送」「佐世保大会でのメダル受賞者紹介」等、活動トピックがタイムライン形式でまとめられています。

またSNSでは主にInstagramFacebookの公式アカウントを運用しており、新規イベントの告知や練習会日程の案内、活動中の写真・動画の共有などを行っています。

SNSの投稿では国内外のフォロワーに向けて英語を交えた情報発信も行い、ハッシュタグ「#NPPAピックルボール」などで県内の盛り上がりを発信しています。

特にInstagramでは「長崎県全域でのピックルボール普及」「海外からの参加歓迎」「スポーツ交流で国際平和に貢献🕊️」といった協会理念をプロフィールで掲げており、投稿内容もイベント告知と報告が中心です。

さらに、NPPAではLINE公式アカウントも開設しており、初めて体験を希望する人が登録すると居住地に近いチームや最適な練習場所を案内してもらえる仕組みになっています。

このようにオンライン媒体をフル活用することで、地域内外への情報提供と新規参加者の受け入れ体制を整えているのが特徴です。

最後に

長崎ピース・ピックルボール協会(NPPA)は「スポーツ×長崎らしさ(平和・国際交流)」を掲げたユニークな地域スポーツ団体として、設立以来活発に活動しています。

県内全域での競技普及、大会開催や国際交流を通じて、ピックルボールの魅力と「平和の輪」を広げるNPPAの今後の展開にも注目です。

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