ピックルボールパドルのフェイス素材とは?種類や選び方もわかりやすく徹底解説【初心者必見】

ピックルボールパドルのフェイス素材
目次

ピックルボールパドルのフェイス素材とは?

ピックルボールパドルの「フェイス素材」とは、パドルの表面(両面)を覆う板状の素材のことです。

パドルは内部のコア素材の両面をフェイス素材で挟み込む「サンドイッチ構造」で作られており、このフェイス部分で実際にボールを打ちます。

ピックルボールパドルのフェイス素材とコア素材

フェイス素材によってボールとの相互作用が変化し、ショットの飛び方やスピンのかかり具合、コントロール性能などに大きく影響します。

そのため自分に合ったフェイス素材を選ぶことは、パドル選びで非常に重要なポイントとなります。

ピックルボールパドルのフェイス素材の種類

ピックルボールパドルのフェイス素材にはさまざまな種類があります。

  • カーボンファイバー(Carbon Fiber)
  • グラファイト(Graphite)
  • ファイバーグラス(Fiberglass)
  • ケブラー(Kevlar)
  • 木製(Wood)
  • 複合素材・ハイブリッド(Hybrid)
  • アルミニウム(Aluminum)

カーボンファイバー(Carbon Fiber)

カーボンファイバー(炭素繊維)は、近年登場した最新型のフェイス素材です。

その最大の特徴は高い強度と軽さで、強度重量比は鉄よりも優れた素材とも言われています。

カーボン繊維を織り込んだシートは剛性が高く、ボールの衝撃エネルギーを吸収・分散するため打球時の変形が少なくコントロール性に優れた打感を生み出します。

この剛性によりスピン性能も高く、耐久性も全素材中トップクラスです。

一方でフェイスの弾き(反発力)はやや抑えめなので、同じ力で打った場合の即時的な飛び出しはファイバーグラス素材より控えめです。

そのため自分で積極的にスイングしてパワーを生み出す必要がありますが、素材自体がしっかりしているぶん強打してもエネルギーロスが少なく、上級者には最大級のパワーポテンシャルを秘めた素材とも評価されています。

SelkirkのVanguard Power AirJOOLAのBen Johns Hyperion CFSなど多くのトッププレーヤー向けモデルにカーボンファイバー面が採用されています。

グラファイト(Graphite)

グラファイト(黒鉛)はカーボンファイバーの一種ですが、一般に「グラファイト製パドル」と呼ぶ場合は軽量で柔らかい打感を持つフェイス素材を指します。

パドルのコア(内部)素材の上に紙の厚さ程度の薄いグラファイト層を貼り付けることで、パドル全体を軽く仕上げられるのが特徴で、多くは重量7オンス台前半の軽量モデルとして提供されています。

この軽さと薄い面素材によりボールタッチの繊細さやコントロール性能が非常に高く、操作性に優れたレスポンスの良い打球感が得られます。

柔らかめの打感でドロップショットやネット際でのタッチショットがしやすいため、コントロール重視のプレイヤーや女性・シニアにも人気です。

しかし軽すぎることでパワーショット時に物足りなさを感じる場合があるのと、衝撃吸収力が低めなため打球時の振動が手や肘に伝わりやすい点はデメリットとされています。

PaddletekのTempest Wave Proといったモデルがグラファイトフェイスのパドルとして挙げられます。

ファイバーグラス(Fiberglass)

ファイバーグラス(グラスファイバー複合素材)は、ガラス繊維を樹脂で固めた複合素材で、ピックルボールパドルのフェイスとして最も一般的な素材の一つです。

カーボンよりも柔軟性があり、ボールヒット時にたわみが生じるため「ボールを弾くような反発力」が高いのが特徴です。

その結果、軽いスイングでもボールにスピードが乗りやすく、パワフルなショットを生み出しやすい素材と言えます。

また繊維の食いつきによるスピン性能やコントロール性能とのバランスも良く、オールラウンドな特性を備えているため幅広いレベルのプレイヤーに適しています。

実際、多くの市販パドルでファイバーグラス製フェイス(いわゆる「コンポジット」フェイス)が採用されており、重量は中量級(約7.7~8.2オンス)に収まるため扱いやすさも兼ね備えています。

ただしカーボン系素材に比べると表面硬度が低いため耐久性はやや劣り、インパクト時の柔軟性ゆえにスイートスポット(芯で捉えたときの安定感)の広さや打球の一貫性では若干劣るとも言われます。

一般に「よりパワーを求めるならファイバーグラス、繊細なフィーリング重視ならグラファイト」と言われるように、両素材の違いは主にパワーとコントロール性能の差にあります。

SelkirkのAmpedシリーズなどがファイバーグラスフェイスのパドルで人気です。

ケブラー(Kevlar)

ケブラーはデュポン社が開発した芳香族ポリアミド繊維(アラミド繊維)の一種で、防弾チョッキや航空機材にも使われる極めて高強度・耐熱性の素材です。

ピックルボール用パドルのフェイス素材としては最も新しく、現在はSix ZeroPickleball Apesといった一部のメーカーが限定的に採用しているのみですが、その性能から「次世代素材」として注目されています。

ケブラー製フェイスは薄くて軽量でありながら非常に強靭で、ボールヒット時の振動をよく吸収してくれるため打球音・振動が抑えられコントロール性が高いという特徴があります。

表面にざらつき(グリット)を持たせやすい点でもスピン性能に優れ、摩耗しにくく長持ちするフェイスとしても評価されています。

その一方、素材自体が衝撃を吸収しすぎるためボールの弾き(反発力)は控えめで、最大パワーという点では他素材に一歩譲るとも指摘されます。

総じて毎日プレーする競技志向のプレイヤーで、パワーよりも独特の打感や耐久性を求める人に適した素材です。

例として、Six ZeroのRubyシリーズやPickleball ApesのEnergy Sなど、Kevlarフェイスを謳ったパドルが少数ながら存在します。

木製(Wood)

木製パドルは、その名の通りフェイスおよびコアに木材(合板など)を用いた古典的なタイプのパドルです。

ピックルボール創成期には主流でしたが、現在では技術革新により競技用として使われることはほとんどありません。

ただし廉価で頑丈なため、入門用セットや学校の体育教材などに木製パドルが含まれていることもあります。

木製フェイスの特性としてまず挙げられるのは重さで、一般に他素材のパドルよりかなり重量級です。

この重量のおかげでボールに伝えられる運動エネルギーは大きく、強いパワーショットを放つことが可能です。

さらに木材自体は高温多湿など環境変化にも強く、乱暴に扱っても壊れにくい高い耐久性を備えています。

一方で重いために長時間のプレーでは腕や手首が疲れやすく、素早いラケット操作や反応が難しくなります。

また木材の板は反発が不均一でスイートスポットが狭く安定したコントロールが難しいため、打球がばらついたり思わぬ方向に飛びやすいという欠点もあります。

さらに表面に特殊コーティング(フェイス加工)がないためスピン性能も低く、繊細なコントロールショットには不向きです。

総合すると木製パドルは頑丈で安価ですが、競技レベルで使うメリットは少ない素材と言えるでしょう。

例として、FranklinのActivator Wood Paddle(フランクリン・アクティベーター木製セット)などが挙げられます。

複合素材・ハイブリッド(Hybrid)

ハイブリッドフェイスは複数種類の素材を組み合わせて一つのフェイスに仕上げたものです。

例えばカーボンファイバーとファイバーグラスを二重構造で貼り合わせることで、それぞれの長所を引き出しつつ弱点を補うような設計のパドルがあります。

このように2種類以上の素材をブレンドすることでパワーとコントロール、スピンとタッチ感などを両立し、「いいとこ取り」を狙ったのがハイブリッドパドルです。

実際、最近の上位モデルではフェイス表面にカーボン層、その下にグラスファイバー層を重ねるといった複合構造も登場しており、各メーカーが独自の配合で理想的な打球特性を追求しています。

ハイブリッドフェイスは概して耐久性・パワー・スピン・コントロールのバランスが良く、重量も中量級程度に収まるため、多くのプレイヤーにとって扱いやすい万能型と言えます。

そのため各ブランドが「オールラウンド」モデルとしてハイブリッド設計を採用するケースも増えています。

ただし複数素材の組み合わせゆえ打球感に独特のクセが出る場合もあり、慣れるまで性能を引き出しにくいと感じるプレイヤーもいるようです。

例として、カーボン+グラスファイバー複合面のJOOLAのBen Johns Hyperion CAS 16や、グラファイト+ファイバーグラスの多層構造を持つEngageのPoach Advantageなどが代表的です。

アルミニウム(Aluminum)

アルミニウム製のフェイス素材(およびコア素材)を持つパドルも存在します。

アルミは非常に軽量な金属であるため、低価格帯のパドルで採用されることが多い素材です。

初心者向けモデルや子供用、学校や地域のレクリエーション用備品など、手軽さや安価さを重視する用途に適しています。

アルミフェイスの利点は、素材自体の価格が安く量産しやすいことに加え、頑丈で割れにくく耐久性がある点です。

また金属特有の剛性により小さな力でもボールにエネルギーを伝えやすく、自然とある程度のパワーが出るという見方もあります。

しかし一方で、現代の高性能パドル素材と比べると打球時のフィーリングやコントロール性能で劣り、ボールを掴んで運ぶような繊細なプレーには向いていません。

アルミは面の反発が強い分スイートスポットが狭く、オフセンターヒット時のパワーロスや振動も大きめになるため、中上級者が高度なテクニックを駆使するには物足りないでしょう。

また重量も平均すると他素材パドルより重めで(10オンス前後になりがち)、長時間のプレーでは疲労しやすい傾向があります。

総じてアルミ製パドルは安価で初心者が最初に試す分には良いものの、本格的に競技を続けるなら早めに他素材のパドルに移行することが推奨されます。

例として、Franklin Jet(アルミ製デュアルプレート構造のモデル)などが挙げられます。

ピックルボールパドルのフェイス素材の選び方

最後に、初心者がピックルボールパドルのフェイス素材を選ぶ際のポイントを整理します。

自分のプレースタイルを考慮

まずコントロール重視なのかパワー重視なのかを考えましょう。

例えば繊細なタッチやコントロールプレーが持ち味ならグラファイト系のフェイスが適していますし、強烈なショットやスマッシュで攻めたいなら反発力のあるファイバーグラス系が向いています。

多くの初心者はこのグラファイト(コントロール)かコンポジット(パワー)で迷うと言われますが、自分の志向に合う方を選ぶと良いでしょう。

パドル重量と体力

パドル全体の重量も素材選びと関係します。

軽量なグラファイトやカーボンファイバー素材は総じてパドルも軽めに仕上がるため、腕への負担が少なく操作もしやすいです。

非力な方や長時間のプレーで疲れを感じやすい方には軽量素材のパドルが適しています。

一方、ファイバーグラスや木製のように重めになりやすい素材は、その重量を活かしてボールにエネルギーを乗せやすくパワーを出せる利点があります。

体力に自信があり攻撃的なプレーをしたい方は、多少重くてもパワーの出る素材を選ぶのも一つの手です。

予算と素材のグレード

素材によってパドルの価格帯も異なります。

一般にカーボンファイバーやケブラーなど最新素材を使ったパドルは高価ですが、その分性能も高く耐久性も優れています(長持ちしやすい)。

逆に木製やアルミ製パドルは非常に安価で初心者セットとしては魅力的ですが、前述の通り性能面では限界があります。

予算に余裕があれば、最初からグラファイトまたはファイバーグラス素材の中価格帯パドルを選ぶことをおすすめします。

これらは1万円台から入手でき、初心者でも扱いやすく、上達してもしばらく使い続けられるバランスの良いモデルが多いです。

逆に「まずは試しにやってみたい」「続けるかわからない」という場合には、安価なアルミ製や木製パドルのセットから始めてみるのも良いでしょう。

プレーを続けていく中で物足りなくなったら、改めて上位素材のパドルに買い替えても遅くありません。

スピン性能を重視するなら

ドライブやスライスなどスピンを多用したいプレイヤーは、フェイス表面の加工にも注目しましょう。

素材そのものの摩擦特性に加え、メーカー各社が表面に特殊なコーティングやテクスチャ(グリット)を施してスピン性能を高めたモデルを出しています。

一般的に、カーボンファイバー素材を活かした未塗装の“Raw Carbon(生カーボン)”面は非常に粗い繊維表面を持ち、コーティングが摩耗してツルツルになる心配が少ないためスピン性能が長続きしやすいとされています。

スピン重視の方はパドル選びの時に「表面の粗さ」や「テクスチャ加工の有無」にも注目してみてください💡

最後に

ピックルボールパドルのフェイス素材について、種類や選び方もなるべくわかりやすく徹底解説してみました。

個人的には、ドライブ性能がピックルボールパドルにおいて重要だと考えています。

特にテニス経験者の方は、パドル選びを間違えると打てるはずのドライブショットが打てなくなるので要注意です。

フェイス(表面)がツルツルしてるパドルだとドライブスピンはほとんどかかりません。

目次