Vatic Pro V-SOL Powerは2025年に発売されたVatic Pro(バティックプロ)の最新モデルで、第4世代(GEN4)のフォームコア技術を採用した高性能ピックルボールパドルです。

ちなみにバティックプロのV-SOLパワーパドルとV-SOLプロパドルはどちらもコスパ最強なGEN4パドルですが、性能面で違いがあります!




Vatic Pro V-Sol Powerパドルのスペック
16mm厚のフルフォームEPPコア(発泡ポリプロピレン)を内部に持ち、表面には東レ製T700カーボンファイバー素材の生カーボンフェイスを採用しています。
従来のハニカムコアとは一線を画すこのフォームコア構造により、耐久性と反発力の両立を実現し、強烈なパワーショットと優れたスピン性能、そしてソフトな打球感を両立しているのが特徴です。


シリーズ内ではFlash(標準形状)、V7(エロンゲート形状)、Bloom(ワイドボディ形状)の複数のシェイプがラインナップされており、それぞれロングハンドル(5.6インチ)と標準ハンドル(5.3インチ)のグリップ長を選択できます。


グリップ太さは約4.125インチ(約10.5cm)とやや細めで、振動吸収材となるポリウレタンインサートを内蔵することで肘や手首への負担軽減も図られています。




Vatic Pro V-Sol Powerパドルのメリット
- 強力なパワーショットが可能で攻撃的なプレーに最適
- 柔らかい打感と高い振動吸収性で安定したコントロール性
- フォームエッジ構造によるスイートスポット拡大と高い安定性
- 生カーボンフェイス採用によるトップクラスのスピン性能
- 高性能ながら価格が安くコストパフォーマンスが良い
強力なパワーショットが可能で攻撃的なプレーに最適
Vatic Pro V-Sol Powerパドル最大の魅力は、その名が示す通り爆発的なパワーを引き出せる点です。
内部には精密なくぼみ付きのフルフォームEPPコアが詰め込まれており、インパクト時のエネルギー伝達効率が高められています。



しっかり振り切れば自分のフルスイングをそのまま威力に変えてくれる頼もしいパドルです♪
柔らかい打感と高い振動吸収性で安定したコントロール性
Vatic Pro V-Sol Powerパドルはパワフルでありながら、打感が非常にソフトでマイルドである点も特筆すべきメリットです。
フォームコア特有の「しなり」と「柔らかさ」が感じられる打球フィールで、強打しても衝撃が手に刺さりにくく、心地よい打ち心地が得られます。
海外レビューでも「打球時の不要な振動をよく吸収してくれて手にほとんど伝わらない」と評されており、腕や肘への負担軽減にもつながっています。
打球音も落ち着いた低めの音で、全体的に滑らかで落ち着いたフィーリングはコントロール性能にも貢献しています。
ソフトな感触のおかげでドロップショットやデリケートなタッチのプレーでも扱いやすく、強烈なショットからソフトなリセットまで安定したコントロールが可能です。


フォームエッジ構造によるスイートスポット拡大と高い安定性
Vatic Pro V-Sol Powerパドルのコア周囲は、カーボンファイバーで密閉されたフォーム材のエッジで補強されています。
このサーモフォーム(一体成型)構造によりパドル全面の剛性が高まり、オフセンターヒット(芯を外した打球)時のブレを最小限に抑えてくれます。
結果として有効打点(スイートスポット)が広がり、パドル先端や端に当たってしまった場合でも比較的安定した返球がしやすいです。
加えてエッジガード部には耐久性の高いTPU素材が使われており、長期間使っても変形しにくく安定した性能を維持できる点も安心です。
生カーボンフェイス採用によるトップクラスのスピン性能
表面には粗い繊維がむき出しの生カーボンフェイスが採用されており、スピン性能はトップクラスです。
東レ社製T700の生カーボン素材によってボールをしっかり「噛む」ことができ、強烈なトップスピンや切れ味の鋭いスライスを容易に生み出せます。


実際、V-Solシリーズは「驚異的なトップスピンがかけられる」と海外でも評判で、2倍以上の価格のスピン特化パドルにも匹敵するスピン量との評価もあるほどです。



特にドライブショットでスピンは有効で、攻撃的なプレーを支える強力な武器になります✨️
高性能ながら価格が安くコストパフォーマンスが良い
最新技術をふんだんに盛り込んだパドルでありながら、価格が日本円で約2万円と非常に手頃なのもV-Sol Powerの魅力です。


Vatic Pro V-Sol Powerパドルのデメリット
- パドル自体に「楽な飛び」はなく、自分でパワーを生み出す必要がある
- 打感がマイルドすぎてフィードバック(手応え)が少ない
- 芯を外すと反発力が低下しやすく、デッドスポットが感じられる
- グリップ径が細めで人によっては握りにくい場合がある
パドル自体に「楽な飛び」はなく、自分でパワーを生み出す必要がある
Vatic Pro V-Sol Powerパドルは強烈なショットが可能な反面、パドル自体が勝手にボールを飛ばしてくれるような「楽な反発力」は控えめです。
つまり、小さなスイングでもボールが簡単に飛ぶタイプではなく、最大限の威力を引き出すにはプレーヤー自身がしっかりフルスイングしてパワーを生成する必要があるということです。
実際の使用者からも「強く打てばハードヒットできるが、このパドル自体が勝手にパワーを出してくれる感じではない」と指摘されており、ゆるいスイングや当てるだけのプレーでは思ったほどボールが飛ばないと感じるかもしれません。
フルスイングできる積極的なプレーヤー向けの設計であり、コンパクトなスイングで楽にプレーしたい人にはやや扱いづらい部分があるでしょう。
打感がマイルドすぎてフィードバック(手応え)が少ない
柔らかい打感はメリットである一方、手に伝わるフィードバック(手応え)が少ない点はデメリットとも言えます。
Vatic Pro V-Sol Powerパドルは衝撃をしっかり吸収してしまうため、ボールを打った瞬間の「硬い当たり感」や振動が少なく、良くも悪くも感触がぼんやりしている印象を受けるプレーヤーもいます。
特に従来のハニカムコアや硬めのパドルに慣れている人にとっては、この極めてダンプ(減衰)された打球感に物足りなさを感じるかもしれません。
「ボールをしっかり潰した感覚が欲しい」「打った感触でコースを微調整したい」といったタイプのプレーヤーには、マイルドすぎる打感がかえって扱いにくく感じられる点は注意が必要です。
裏を返せば腕や肘に優しいとも言えますので、フィードバックの少なさと快適さのトレードオフとして理解しておきましょう。
芯を外すと反発力が低下しやすく、デッドスポットが感じられる
Vatic Pro V-Sol Powerパドルはスイートスポットが広い設計ですが、それでも芯を外した打球では明確にパワー低下が見られます。
他の高反発パドルと比べると周辺部の反発が控えめで、特に先端近くやエッジ付近に当たると「あまり飛ばないデッドスポットがある」と指摘する声もあります。


もっとも、これはほとんどのパドルに共通する側面でもあり、Vatic Pro V-Sol Powerパドル固有の致命的欠陥というわけではありません。
ミスヒットを減らす技術向上や、必要に応じた鉛テープ調整(重量を先端寄りに足して反発を底上げする)などで十分カバー可能なポイントではありますが、自信がない初心者の方は意識して芯で捉えるようにしたいところです。
グリップの太さが細めで人によっては握りにくい場合がある
Vatic ProのV-Solシリーズのグリップはやや細身(約4.125インチ=10.5cm周長)に作られており、人によっては握り心地に物足りなさを感じる場合があります。
一般的なパドルの標準的な太さ(約4.25インチ=10.8cm前後)と比べると一回りスリムなため、手の大きな方や太めグリップに慣れた方だと「少し握りづらい」と感じるかもしれません。



実際に海外の口コミでも「グリップが細いのでオーバーグリップテープを巻いて太さを調整した」というような声があります💡
幸いグリップテープを追加することで太さ調整は簡単にできるため大きな問題ではありませんが、購入直後は必要に応じて重ね巻きするなどして自分の手に合わせる工夫をすると良いでしょう。
グリップの細さは好みが分かれるポイントですので「少し細めに設計されている」と頭に入れておけば安心です。
最後に
Vatic Pro V-SOL Powerパドルは、最新フォームコア技術によるパワーとソフトな打感の調和が光る意欲的なモデルです。
爆発的なパワー性能とトップクラスのスピン性能を兼ね備えつつ、コントロール性や快適な打ち心地も両立しているため、攻撃的なプレースタイルの方から安定感を求める方まで幅広く魅力を感じられるでしょう。
特にしっかり振り切ってパワーを出したいプレーヤーや、肘に優しい打感でプレーしたい方にはうってつけのパドルです。
一方で、コンパクトなスイング中心の方やカチッとした打感を好む方は最初少し戸惑うかもしれません。
しかし、総合的に見ればこの価格帯で得られる性能として非常に優秀であり、実際「価格以上の価値がある」と評価されています。
リーズナブルな価格設定も相まって、Vatic Pro V-SOL Powerパドルはコストパフォーマンスに優れた一本としてぜひ検討する価値があるでしょう。



メリット・デメリットを踏まえつつ、自分のプレースタイルや好みに合致するかを見極めて、理想のパドル選びに役立ててくださいね♪






