ピックルボールのシューズとは?
ラリーが続くたびに “右へ左へ、一歩で止まる”。ピックルボールはテニスよりもコートが小さく、横方向の切り返しが格段に多いスポーツです。
そのため足元には 「横ブレに強いコートシューズ」 が必須。
具体的には 非マーキング(ノンマーキング)ソール で、靴底がフラットかつ柔らかく、床を黒く汚さないものを選ぶのがクラブの標準ルールです。
ランニングシューズや普段履きのスニーカーは前進のクッション性を優先したつくり。
横方向のサポートが甘く、シューズがねじれやすいためケガのリスクが跳ね上がります。

プレー歴の長い海外コーチ陣も「最短でケガをするのはランニングシューズでプレーするとき」と警鐘を鳴らしています。


ピッグルボールシューズの種類
種類 | 主なソール素材/パターン | 推奨シーン | 特徴 |
---|---|---|---|
アウトドア専用 | 硬めのハードラバー、へリンボーン系パターン | アスファルト/コンクリート | 摩耗に強く、急停止でもしっかりブレーキ。テニスシューズ流用派はここから始める人が多い。 |
インドア専用 | ガムラバーなど柔らかい非マーキング素材、波状またはフラット | 体育館フロア/合成コート | グリップ力が高く、床を傷めない。バドミントン・バレーボール用に近い感覚。 |
ピックルボール専用モデル | 上記をベースに、トウボックス拡張・軽量化・側面補強 | すべてのコート | K‑Swiss「Express Light」、Diadem「Court Burst」などが代表例。テニス比で柔軟・軽量設計なのが特長。 |
クロストレーニング/フィットネス系 | ゴム質は様々、フラットソールが多い | レクリエーション、初心者の体験会 | 低価格で手に入るが横サポートは限定的。長時間プレーには不向き。 |


ピックルボールシューズの注意点
- 「非マーキング」か必ず確認
- ランニングシューズは原則NG
- コート面に合わせて選ぶ
- サイズは“フィット感7:ゆとり3”が目安
- 寿命は“週3で4か月”を目安に交換
- “黒ソール禁止”と“スニーカー禁止”の違いに注意
「非マーキング」か必ず確認
クラブや公共施設では“黒い線が付く靴=使用禁止”という張り紙が定番。



靴底を爪で押して“あとが残るほど柔らかい”なら大体OKという簡易チェック法も覚えておくと便利です。
ランニングシューズは原則NG
クッション性は抜群でも横ブレ対策が甘く、ソールが厚いぶん捻挫や転倒の原因になります。



ピックルボールの専門トレーナーも「横に裂けたシューズを何足も見てきた」と証言しています。
コート面に合わせて選ぶ
屋外コート=硬めアウトソール、屋内コート=柔らかめ+高グリップと覚えておくと失敗しません。



ミックスでプレーする人は、インドア寄りの“オールコート”モデルが便利。
サイズは“フィット感7:ゆとり3”が目安
幅広設計のモデルが多い一方、足が細い人はテニス用スリムラストの方が安定することも。



試し履きで足先が泳がないか/かかとが浮かないかを必ず確認しよう
寿命は“週3で4か月”を目安に交換
グリップが落ち、トウ(つま先)に穴が開き始める前に替えるのが安全。
海外のピックルボール上級者は2足をローテしてソールの劣化を均等にする人も多いです。
“黒ソール禁止”と“スニーカー禁止”の違いに注意
「スニーカー=普段履き」禁止を掲げる施設は、実質“コートシューズ以外NG”という意味。
テニスシューズやピックルボール専用モデルなら問題なくプレーできます。
最後に
ピックルボールは“パドルとボールさえあれば気軽に始められる”。でも本気で長く楽しむなら、シューズこそ最初に投資すべきギア。
横ブレに強いコートシューズを選び、インドア/アウトドアのルールを守れば、膝や足首のトラブルを大きく減らせます。



足元をアップグレードして、ラリーが続く爽快感を存分に味わいたい



