Selkirk(セルカーク)のピックルボールパドル一覧
- AMPEDシリーズ – 2017年登場のオールコート向けパドルシリーズ
- VANGUARDシリーズ – 2020年発表の上位モデルシリーズ
- LUXX Control Airシリーズ – 2023年発売の究極のコントロール志向パドル
- Selkirk LABS プロジェクト(限定シリーズ) – SelkirkのR&D部門が試作・限定販売する革新的パドル群
- SLK ERAシリーズ – 2024年頃登場のSLKブランド最上位ライン
- SLK Haloシリーズ – 2022年発表、原料カーボン(T700カーボン)フェースによるスピン性能が特徴
- SLK EVOシリーズ – エントリー~中級者向けの手頃なシリーズ
- SLK OMEGAシリーズ – 中級者向けのハイブリッドパドル
- SLK Atlasシリーズ – 2023年発売、エマージング(中級に差しかかる)プレーヤーに最適で、低価格ながら高性能が魅力
- SLK Latitudeシリーズ – グラファイトフェース&SpinFlex+テクスチャを備えた入門~初級者向けパドル
- SLK Nexusシリーズ – 耐久性に優れたエントリーモデル。
また、Selkirkは著名プロ選手とのシグネチャーモデルや限定コラボも展開しています。
例として、タイソン・マクガフィン選手のシグネチャーInvikta(AMPEDおよびVanguard Power Airの特別カラー)、キャサリン・パランテオ選手モデル(Vanguard Power Air Invikta)、Holderness FamilyコラボやParkinson’s Foundation限定デザイン(いずれもAMPEDシリーズの特別版)などが公開販売されました。

Selkirk(セルカーク)のピックルボールパドルの特徴

各シリーズごとの主な特徴を以下にまとめます。
AMPEDシリーズの特徴
厚さ16mmの「X5」ポリプロピレン・ハニカムコアとFiberFlex™ファイバーグラス製フェースを採用し、パワーとコントロールを両立した設計です。
世界で初めてコアを厚くした(5/8インチ)ことでスイートスポットが拡大し、安定した打球と振動減衰を実現しています。
デザイン意図: 「一本でパワーもコントロールも妥協しない」オールラウンド性能がコンセプトで、中級者からプロまで幅広いプレーヤーに適します。
VANGUARDシリーズの特徴
フェースに生(Raw)カーボン繊維を用いた高性能ラインです。
Vanguard Controlモデルは16mmコア+2層カーボンフェースで「卓越したスピン性能とコントロール」を提供し、3rdショットドロップやリセットなど繊細なプレーに最適です。
スイートスポット拡大と剛性感向上により安定性が高く、ハイブリッドな打感で上級者向けに調整されています。
Vanguard Power Airモデルは約13mmの軽量コアにエッジレス構造を採用したシリーズ最強のパワーパドルです。
Fiberglass+CarbonのQuadFlexハイブリッド面にProSpin+次世代テクスチャ加工が施され、強烈なスピンと高速ショットを生み出します。
スロート部を開放した特殊形状(ThroatFlexテクノロジー)により空力とフェースのしなりを両立し、攻撃的な上級プレーヤーに理想的な仕上がりです。
LUXX Control Airシリーズの特徴
Selkirk史上最大厚の20mmコアを搭載し、コントロール性能を極限まで追求したモデルです。
コア素材は高反発ポリプロピレン「X7 Thikset」コアで、打球時の一貫したフィールとパワーも兼備します。
フェースにはSelkirk独自のFlorekカーボンファイバーを採用し、柔軟性とパワーを両立しつつスイートスポット拡大を実現しています。
さらに360° Proto Molding製法による高圧成型や改良型Aero-DuraEdgeエッジレス技術も組み合わせ、「コントロールが王者」と謳う究極のコントロールパドルに仕上げられています。
ターゲット: 正確な配球や緻密な戦略を重視する戦術派プレーヤー(パワーよりフィネスを好む層)にぴったりです。
プロテニス出身のジャック・ソックも共同開発に関わり、その名を冠したモデルが存在します。
Selkirk LABSプロジェクトの特徴
既存の常識に囚われない実験的テクノロジーを投入した限定パドルです。
各プロジェクトごとにテーマがあり、例えば001は独自グリッド状テクスチャ面、002はQuadFlex 4層フェース+エアダイナミック形状でパワー&スピンを追求、003は20mm厚コアで究極のコントロールを実現、005はパワーとコントロールの理想的バランスを探求…といった具合です。
LABSパドルの多くは後に市販シリーズ(VanguardやLUXX等)にフィードバックされており、購入者は最先端の性能を先取りできます。
素材や構造も実験的で、カーボン構造やフォーム素材、新テクスチャなどSelkirkの未来の方向性が示されています。
いずれも数量限定生産で超高価ですが(例: Project Boomstikは$333)、競技志向のプレーヤーから注目を集めています。
SLK ERAシリーズの特徴
SLKブランドのフラグシップに位置付けられる高性能パドルです。
16mm厚のコア周囲に低密度EVAフォームを封入した「Dynamic Fusion Core」により、打球時のエネルギー伝達効率と振動吸収を両立します。
特にERA Powerは広めのボディ形状で最大級のスイートスポットを備え、強打時に相手が返球困難なほどの威力とスピンを生み出す設計です。
デザイン意図: 球威で圧倒しつつもミスを減らしたい中上級者向けに、「ペースと重いドライブで主導権を握るプレーヤー」のためのパドルとして開発されています。
SLK Haloシリーズの特徴
原料カーボンT700素材のフェースを採用し、スピン性能とタッチに優れたシリーズです。
コントロール系のHalo Control(厚み16mm中心)、攻撃系のHalo Power(やや薄めで反発重視)、さらに加えて長さを伸ばしたHalo XL(Max)など複数モデルがラインナップされました。
公式には「Haloシリーズには異なるプレースタイルに応じた3種のモデルがある」とされ、HALO Powerは攻撃的プレーヤー向け、HALO Controlは安定志向プレーヤー向けと紹介されています。
プロ選手の使用実績もあり(Parris Toddがこのシリーズを使用)、中級者がワンランク上のスピンコントロールを求める際に最適です。
SLK EVOシリーズの特徴
1万円前後の価格帯ながらSelkirkテクノロジーを受け継いだコストパフォーマンスモデルです。
改良版のEVO 2.0(2024年)では、T700カーボンファイバー面の「Power」モデルや、柔らかめフェースでコントロール性を高めた「Control」モデルなどが投入され、性能が大幅アップしました。
コアは13mm厚のSX4ポリマーコアで十分なパワーと大型スイートスポットを備え、フェースもSpinFlexテクスチャ仕上げでスピン練習に有利です。
対象: 初~中級者が最初のステップアップとして選ぶのに適しており、「価格は抑えたいが性能も欲しい」というニーズに応えています。
SLK OMEGAシリーズの特徴
「ハイブリッドAir」の名の通り、パワーとコントロールのバランスに優れたミッドレンジモデルです。
フェースは12K編み込みカーボン(UltraWeave)を使用し高剛性かつスピン性能◎。
16mm厚のRev-Controlハニカムコアに加え、周囲に高密度フォーム壁を内蔵することで打球安定性とフィーリングを向上させています。
外周にエッジガードがないエッジレス設計で有効打面を最大化しつつ、耐久性は専用樹脂フレームで確保。
意図: 上位モデル相当の技術を採り入れながら価格を抑え、中級者が性能とコストの両得を狙えるようにすることです(実売約$120で、同価格帯ではトップクラスの性能)。
SLK Atlasシリーズの特徴
原料カーボン素材を用いた高コスパモデルで、「スピンとコントロールを求める新進プレーヤー向け」に設計されています。
厚さ16mmのRev-Core Controlポリマーコアは大きなスイートスポットを生み、どのヒットでも安定したフィーリングを提供。
軽量エッジガードEdgeSentry搭載でバランスが良く、打感はクリスプで狙ったところに正確に運べるのが特徴です。
初心者卒業後のレベルアップ用として最適で、「高品質な生カーボンパドルがこの価格」というお買い得感も人気の理由です。
SLK Latitudeシリーズの特徴
初級者がパドル操作に慣れるために開発されたモデルです。
フェース素材はGraphi-Flexグラファイトで、ボールへの力を均一に伝えることで安定性とコントロール性を高めています。
厚み13mmのSX4ポリマーコアは十分なパワーと大きなスイートスポットを提供し、軽量なので操作も容易です。狙い: 「これからスピンやパワーを伸ばしたい」という向上心あるビギナーに最適で、価格も手頃なため入門用として人気です(1本約$70と手に取りやすい)。
SLK Nexusシリーズの特徴
丈夫さと扱いやすさに重点を置いたスターターモデルです。
フェースには衝撃に強いG4ファイバーグラスを用い、コアは13mmのSX4ポリマーコアでパワーとコントロールをバランスよく発揮します。
表面のSpinFlexテクスチャによりスピン練習にも対応し、エッジガードやグリップも快適さと耐久性を両立(Wrappedエッジ+コンフォートグリップ)。
公式には「抜群の耐久性と安定性能で、コートを支配したい初心者に理想的」と紹介されており、価格$50と非常に求めやすいながらシリアスにプレーしたいビギナーの頼れる一本です。
Selkirk(セルカーク)のピックルボールパドルの料金
各モデル/シリーズのメーカー小売価格(USD)と概算の日本円価格($1=¥150換算)は以下の通りです。
高性能パドルほど高価格帯で、SLKシリーズなど入門モデルは手頃な価格設定になっています。
- AMPEDシリーズ: $160(約¥24,000)前後~$200(約¥30,000)。※標準モデル(AMPED Control)は$160程度、最新のAMPED Pro Airモデルは約$200。中価格帯~やや高価な部類に属します(性能と耐久性に見合った価格)。
- VANGUARDシリーズ: Vanguard Controlが通常$200(約¥30,000)、Vanguard Proは$230(約¥34,500)、Vanguard Power Airは$250(約¥37,500)と設定されています。いずれもSelkirkのプレミアムラインに位置し、高機能ゆえ価格も高めですが、限定保証(生涯保証)が付くなど付加価値があります。
- LUXX Control Airシリーズ: $250(約¥37,500)。Vanguardと同等の最上位価格帯で、高度な素材技術を投入したハイエンドモデルです。発売当初は$250でしたが、期間限定セールで$150程度になることもあります。
- Selkirk LABS(限定版): 各プロジェクトとも定価$333(約¥49,950)前後が一般的です。LABS会員向け先行販売価格も概ねこの水準で、一般販売数が少ない希少モデルのため突出して高価です。
- SLK ERAシリーズ: $200(約¥30,000)。SLKブランドとしては最高価格帯で、性能的にもSelkirk上位モデルに迫るアドバンス向け価格設定です。
- SLK Haloシリーズ: $130(約¥19,500)前後。カーボンフェース採用ながら$150以下に抑えたミドルレンジ価格です(プロ使用モデルとしては比較的手頃)。
- SLK EVOシリーズ: $100(約¥15,000)。1万円台で購入でき、初心者~中級者向けとしては標準的な価格です。性能強化されたEVO 2.0も$100程度に設定されています。
- SLK OMEGAシリーズ: $120(約¥18,000)。カーボンフェース&エッジレス構造の割に抑えた良心的価格で、中級者が手を出しやすい設定です。
- SLK Atlasシリーズ: $80(約¥12,000)。1万円ちょっとで高品質な生カーボンパドルが手に入るコストパフォーマンスの高さが光ります。
- SLK Latitudeシリーズ: $70(約¥10,500)。グラファイト面の入門モデルとして1万円前後の価格帯です。
- SLK Nexusシリーズ: $50(約¥7,500)。エントリーモデルとして1万円未満に収まる破格の設定で、ビギナーでも購入しやすい価格です。
最後に
Selkirk(セルカーク)はピックルボール界をリードするトップブランドとして、高品質なパドルを幅広いラインナップで提供しています。
プロ選手が信頼を寄せる最先端シリーズ(VanguardやLUXX等)から、初心者でも手に取りやすいSLKシリーズまで揃っており、自分のプレースタイルや技術レベルに応じて最適な一本を見つけやすいでしょう。



パワー重視で強打を放つ攻撃型のプレーヤーから、コントロール重視で緻密に戦術を組み立てるプレーヤーまで、Selkirkのパドルはあらゆるタイプのユーザーに恩恵をもたらします。
総じてSelkirkのパドルは耐久性・性能・デザインすべてにおいて優れており、真剣に競技に取り組むプレーヤーにとっても信頼できる選択肢と言えるでしょう。



