Vatic Pro(バティックプロ)のピックルボールパドル一覧
- PRISM Flash – Vatic Pro初のピックルボールパドル。ハイブリッド型(標準的な横幅)デザインで、原材料に生(Raw)カーボンファイバーを用いた高性能パドルとして登場しました(2022年発売)。
- PRISM V7 – 縦長のエロンゲーテッド型デザインを採用したモデル。初代PRISM Flashの後継としてリーチ(長さ)を重視した形状が特徴です。
- Sagaシリーズ – Vatic Proのフラッグシップモデルとなるシリーズで、パワーと耐久性、快適性を追求したパドルラインです(2024年発売)。Flash(ハイブリッド)、V7(エロンゲート)、Bloom(ワイドボディ)といった複数の形状・厚み(16mmに加え14mm薄型モデル)で展開されています。
- V-SOL Pro – 先進的なフォームコア技術を搭載したモデル。中核にEPPフォーム、周囲にEVAフォームリングを組み合わせたフルフォームコア構造で、爆発的なパワーとスピン性能を実現しています(2025年発売)。
- V-SOL Power – V-SOL Proと同時期に発表されたフォームコアモデル。EPPフォームコアに六角形のくぼみを設けてエネルギー伝達効率を高め、周囲をフォームで補強することで安定した打球感と高い反発力を両立したモデルです(2025年発売)。

Vatic Proのパドルはいずれも比較的手頃な価格設定ながらトップ選手も満足できる性能を備えている点が特徴です。




Vatic Pro(バティックプロ)のピックルボールパドルの特徴
PRISMシリーズの特徴
Vatic ProのPRISMシリーズは、同社初のパドルラインであり、高性能なカーボン素材を手頃な価格で提供するコンセプトで開発されました。
表面にTORAY社製T700カーボンファイバー素材を使用した生カーボンフェースを採用し、熱圧縮加工による微細なテクスチャでスピン性能を高めています。
加えてエッジ部分にフォーム材を注入した一体成型(サーモフォーム)構造によりスイートスポットが拡大され、コントロール性と耐久性を両立しました。
グリップ内部にはポリウレタン製インサートが埋め込まれており振動吸収性も高く、打球時の衝撃を緩和して快適な打感を実現しています。
こうした設計により、PRISMシリーズはパワーが強すぎる高反発パドルと柔らかすぎる従来型パドルの中間的なフィーリングを持ち、コントロール重視の中級者から上級者まで扱いやすいバランスの良いモデルとなっています。
Sagaシリーズの特徴
SagaシリーズはPRISMシリーズの成功を受けて投入された上位モデルで、Vatic Proの旗艦(フラッグシップ)シリーズに位置付けられています。
最大の特徴は強力なパワーと高速なレスポンスで、スマッシュやドライブなど攻撃的ショットで卓越した威力を発揮します。
表面はTORAY T700カーボンのトップレイヤーを含む独自の複合多層構造となっており、内部には反発力に優れた10mm厚のハニカムコア(Polypropylene製)が採用されています。
さらにエッジガード(縁部分)には耐摩耗性に優れるTPU素材を用いるなど細部まで耐久性を追求しています。
16mm厚モデルは安定感とパワー、14mm厚モデル(Blackout Samuraiエディション)は操作性とスピードを重視した仕様になっており、プレイヤーの志向に応じて選べるのも魅力です。
Sagaシリーズはその名の通り次世代技術を盛り込んだパドルであり、パワー・コントロール・快適性のバランスを高い次元で両立しているため、オールラウンドにプレーしたい競技志向のプレイヤーに適したシリーズです。
V-SOL Proの特徴
V-SOL Proは2025年に登場したVatic Proの意欲的なモデルで、従来のハニカムコアとは一線を画すフルフォームコア構造を採用しています。
中でも特徴的なのが、パドル内部全体に発泡ポリプロピレン(EPP)のフォーム材を充填し、その周囲をEVAフォームのリングで囲む設計です。
このデュアルフォーム構造によってスイートスポットが大幅に拡大し、面全体で安定した反発力を発揮します。
その結果、ベースラインからの強打でも爆発的なパワーを生み出しつつ、ネット際でのタッチショットでは繊細なコントロール性も発揮できます。
表面素材は他シリーズ同様にTORAY T700原糸のカーボンフェースで、強烈なスピン性能と精密なボールコントロールを両立しています。
打球フィールは「クリスプ(パリッとした打感)」と表現され、Vatic Pro史上最大級の攻撃力とフィーリングを備えた上級者向けパドルに仕上がっています。
V-SOL Powerの特徴
V-SOL PowerはV-SOL Proと双璧をなすフォームコアモデルで、パワーと柔らかさの調和をテーマに開発されています。
コア構造はProと同様にEPPフォームを使用していますが、内部に六角形状のくぼみ(ヘキサゴンインデント)を設けている点が大きな違いです。
この精密なインデント加工によりボール衝撃時のエネルギー伝達が最適化され、より強い「ポップ」な反発を生み出しつつも打感はハニカムコアに近い馴染みやすさを残しています。
パドル周囲はカーボンファイバーで密閉されたフォームエッジで補強されており、オフセンターヒット時のブレを抑えてスイートスポットを拡大、安定した打球を可能にします。
打球フィールは「プラッシュ(柔らかめの打感)」とされ、強烈なドライブショットでもコントロールを損なわない一貫性のあるレスポンスが得られるのが特徴です。
総じてV-SOL PowerはSagaシリーズに近いしっかりとした打ち味を持ちながら、よりソフトなフィーリングで扱いやすい仕上がりとなっており、パワーとコントロールのバランスを重視するプレイヤーに適したモデルと言えるでしょう。
Vatic Pro(バティックプロ)のピックルボールパドルの料金
Vatic Pro公式サイトでの各モデルの販売価格は以下の通りです(1ドル=150円換算)。
- PRISMシリーズ(FlashおよびV7): $99.99 (約15,000円)
- Sagaシリーズ: $129.99 (約19,500円)
- V-SOL Pro: $109.99 (約16,500円)
- V-SOL Power: $109.99 (約16,500円)
※発売当初の定価はSagaシリーズで$149.99(約150ドル)程度に設定されていた時期もありましたが、現在では上記のように価格改定されて安くなっています。
またPRISMシリーズは登場時から$100前後と非常に安価で、「200ドル以上の高級パドルにも匹敵する性能を$100で実現した」と評されるなど、Vatic Proブランドの代名詞とも言える高コスパモデルとなっています。
最後に
Vatic Pro(バティックプロ)は2022年創設の新興ブランドながら、「高性能を手頃な価格で提供する」というコンセプトで米国市場において急速に知名度を高めている注目メーカーです。
実際、同社のパドルは$150以下の価格帯でトッププロも満足できる性能を実現しており、そのコストパフォーマンスの高さが多くのユーザーから高評価を得ています。
特に生カーボン素材×サーモフォーム構造によるPRISMやSagaシリーズの成功は、「低価格帯で最高レベルの出来」と専門メディアで称賛されるほどで、Amazonの商品レビューでも星4.5前後、公式サイトレビューでも平均星4.8(レビュー数1,000件超)と非常に高い満足度を示しています。


近年ではさらなる技術革新としてフォームコアを用いたV-SOLシリーズも投入され、パワー志向のプレイヤーからも注目を集めています。
総じてVatic Proのパドルはスピン性能・コントロール性能の高さと価格の手頃さで際立っており、2025年現在アメリカのみならず日本のプレイヤーからも支持を得て利用者が増えつつあるブランドです。



今後も最新テクノロジーを取り入れたコストパフォーマンスの高い製品展開から目が離せません✨️

