JOOLAのピックルボールネット一覧と特徴
JOOLA(ヨーラ)は卓球用品で有名なドイツ発ブランドですが、ピックルボール市場にも参入し、高品質な専用ネットを複数展開しています。
以下に、JOOLAが販売するすべてのピックルボール専用ネットのモデルとその主な特徴、米国公式サイト価格(USD)と日本円換算(1ドル=150円)をまとめました。
JOOLA Pro Pickleball Net (S) (プロ ピックルボール ネット・S)
JOOLA Pro Pickleball Net (S)は、大会仕様の半常設タイプのピックルボールネットです。
60mm径の厚みあるパウダーコート鋼鉄フレームを採用し、地面に固定されたネットと遜色ない安定性を実現しています。
重厚なスチール製ケーブルとハンドクランク式のテンション調節システムを備え、ネット両端36インチ・中央34インチという公式規定の高さに素早く張ることができます。
各脚の下面にはラバーパッドが付属し、設置コートを傷つけない配慮もされています。
JOOLA Pro Pickleball Net (C) (プロ ピックルボール ネット・C)
JOOLA Pro Pickleball Net (C)は、上記(S)モデルに車輪付きキャスターを搭載した可搬型のプロモデルです。
6つの大型キャスターにより、屋内体育館から屋外コートへとネットを転がして簡単に移動でき、テニスコートからピックルボールコートへの素早い転換にも重宝します。
フレームには厚いスチールが使われており耐久性が高く、粉体塗装(パウダーコート)仕上げで屋外での耐候性も確保されています。
また、重厚なケーブルとハンドクランクによりネットの張りを調整でき、両端36インチ・中央34インチの公式高さに合わせてピンと張ることが可能なので、まるで地面に固定したネットのような高いプレー品質を発揮します。
JOOLA Symmetry Pickleball Net (シンメトリー ピックルボール ネット)
JOOLA Symmetry Pickleball Netは、常設ネットに匹敵する安定性と持ち運びやすさを両立させたポータブルネットです。
「インドア設置後に使い終わったら片付けたい」というニーズに応える設計で、組み立ては約5分程度で完了し、支柱パーツ同士が丈夫なショックコード(ゴム紐)で連結されているため部品の差し違えもなく手早くセットできます。
またテンション調整機構を備えており、ネット両端と中央を正確な高さに維持可能です。
重心の低い頑丈な金属製ベースのおかげで、激しいラリー中の衝撃や強風でもネットが倒れにくい安定構造になっています。
使用後の片付けも同様に短時間で行え、全パーツをまとめて収納できるキャリーバッグが付属します。
本体重量は約12.7kg(28ポンド未満)と安定性確保のためやや重めですが、屋内外に持ち運んで使用可能な範囲のポータブル性を備えています。
JOOLA Elemental Pickleball Net (エレメンタル ピックルボール ネット)
JOOLA Elemental Pickleball Netは、持ち運びやすさと手頃な価格を重視したフルサイズ(公式規格)ポータブルネットです。
ネットの高さ36インチ(約91cm)、長さ22フィート(約6.7m)と公式試合規格を満たしており、標準のコート幅20フィートより左右にそれぞれ12インチ(約30cm)ずつ長めに設計されています。
耐久性に配慮したナイロン製のネット生地と結び目のない高品質メッシュを採用し、幅広に曲げられたスチール製の脚部(インターロック式)によって安定感を高めています。
工具不要の組み立て・分解が数分で完了し、強化された専用キャリーバッグに収納して手軽に運搬可能です。
上位モデルのSymmetryにあるような細かなベルト式テンション機構はありませんが、その分シンプルで軽量になっており、公式サイズのネットを手軽に設置したいレクリエーション用途に適しています。
JOOLA Compact Pickleball Practice Net (コンパクト ピックルボール プラクティス ネット)
JOOLA Compact Pickleball Practice Net(別名「JOOLA Pro Dink Net」)は、練習専用のコンパクトなミニネットです。
幅約1.7m(5.5フィート)と通常ネットの1/4ほどの長さしかありませんが、ネット高さは公式規定と同じ36インチ(約91cm)に設定されています。
屋内外を問わずあらゆる場所で手軽に設置・使用でき、複数の同モデルを底部の磁石で連結することで練習エリアを拡張(最大で公式コート幅相当まで接続)することも可能です。
ネット前でのボレー練習やディンクショットの反復練習に最適な手軽モデルで、価格も米国公式サイトで$59.95(約9,000円)と非常にリーズナブルです。


JOOLA(ヨーラ)のピックルボールネットのメリット(長所)
公式規格の再現性
JOOLA製ネットはいずれも公式寸法を満たすよう設計されており、フルサイズのモデル(Pro, Symmetry, Elemental)は横幅約6.7m・高さ36インチ(サイド)/34インチ(中央)で正式なコート規格どおりにプレーできます。
ミニサイズのPractice Netも高さは規定通りなので、練習用として公式ネットに近い感覚で使用できます。大会クラスのプレー環境を手軽に再現できる点は大きな利点です。
堅牢な作りと耐久性
厚手のスチールフレームや高品質なネット素材が使われており、JOOLAのネットは全モデルとも長期間の使用に耐える頑丈な作りです。
例えばProモデルでは工業用グレードの粉体塗装が施され錆びにくく、屋外に設置したままでも風雨に耐える耐候性を備えています。
消耗しやすいネット部も、ナイロンや編み目に結び目のない特殊素材を採用することで破れにくくなっています。
安定したネットテンションと設置性
JOOLAのフルサイズネットにはいずれもネットをピンと張るためのテンション調節機構(ハンドクランクやストラップ等)があり、適切な高さ・張りでプレーできます。
脚部もインターロック構造や重量のあるベースで設計されており、ネット際での激しいラリーや強風でもネットがぐらついたり倒れたりしにくい安定性があります。
いずれのモデルも自立式のため、地面にポールを埋め込む必要がなく、平坦な地面があれば屋内外問わず設置できる手軽さもメリットです。
持ち運び・収納の利便性
SymmetryやElemental、Practice Netといったポータブルモデルは分解・折り畳みが容易で、専用のキャリングバッグに収めて持ち運ぶことができます。
使用しないときはコンパクトに収納できるため、施設や家庭のスペースを有効活用でき、必要なときにすぐ設置して片付けられる機動性は大きな強みです。
JOOLA(ヨーラ)のピックルボールネットのデメリット(短所)
価格が高い
JOOLAのネットは総じて高品質なぶん価格も高めに設定されています。
最廉価モデルのElementalでも約2万円台、Symmetryは約5万円、そして最上位のProモデルでは約20~25万円程度と、ピックルボールネットとしては非常に高額です。
数千円程度で購入できる安価な簡易ネットと比べるとコストパフォーマンスの面で劣るとの指摘もあり、予算に限りがある場合はデメリットとなります。
サイズ・重量が重い
安定性と耐久性を優先しているため、JOOLAのネットは全般に素材が頑丈なぶん重量があります。
たとえばSymmetryでも約12.7kgあり、Pro (S/C)モデルはさらに重量級です。
そのため一人で運搬・組立するには負担が大きく、特に大型のProモデルを頻繁に移動・設置する運用には不向きです。
収納時も部品点数が多いため、車輪付きでワンタッチ折り畳み可能な他社製ネットなどと比べると、コンパクトさや設営の手軽さでは劣る部分があります。
設営にある程度の慣れが必要
JOOLAのポータブルネットは構造がしっかりしている反面、安価な簡易ネットに比べパーツ点数が多く複雑な構造をしています。
Symmetryは改善されましたが、組立時には部品の向きを合わせたりテンションを調整したりする工程があり、最初は説明書を確認しながら設営する必要があります。
またProモデルは半常設用途のため頻繁な組立て・撤収には向いておらず、場合によっては素早い設営を重視するユーザーには過剰なスペックとなることもあります。
これらの点から、「気軽さ」よりも「品質」を重視する中上級者向けの製品と言えるでしょう。
まとめ
JOOLA(ヨーラ)のピックルボールネットは、高い安定性と耐久性によって公式コートに近いプレー環境を提供できる点で優れています。
その分価格帯は高めですが、本格的にピックルボールに取り組むプレイヤーにとっては信頼できる選択肢となるでしょう。
用途や予算に応じてラインナップから適切なモデルを選ぶことで、練習から大会まで快適にピックルボールを楽しむことができます。

各モデルの特徴とメリット・デメリットを踏まえ、自分に合ったネット選びの参考にしてみてください。



