体育館で使えるピックルボールの専用ネットとは?
まず「体育館で使えるピックルボール専用ネット」とは、コートに据え置きできるポータブルタイプのピックルボールネットを基本的に指します。
正式なピックルボールのコート幅は左右両サイドラインからそれぞれ1フィート延長した約22フィート(約6.7m)で、高さはサイドが36インチ(約91cm)、中央が34インチ(約86cm)です。

市販の室内用ピックルボールネットはこの公式規格サイズを満たし、組み立て式のフレームで自立するため、体育館の床上に簡単に設置できます。


多くのモデルは工具不要で10分以内にセットアップでき、使わないときは収納して持ち運べる手軽さが魅力です。
素材は丈夫なスチールや軽量なアルミ合金が使われ、室内だけでなく屋外使用にも耐える設計になっているものがほとんどです。
また、製品によってはキャスター付き(車輪付き)のスタンドを備え、体育館の床上でネットを丸ごと移動・収納しやすい工夫もされています。



要するに、体育館など屋内でもピックルボールを楽しむための専用ポータブルネットが「体育館で使えるピックルボールネット」です。


ピックルボール専用ネットのブランド一覧



ピックルボール用ネットはアメリカの様々なメーカーから発売されています。
- Franklin(フランクリン)のピックルボールネット
- Selkirk(セルカーク)のピックルボールネット
- JOOLA(ヨーラ)のピックルボールネット
- DIADEM(ダイアデム)のピックルボールネット
- OnCourt OffCourt(オンコート・オフコート)のピックルボールネット
- Pickleball Inc.(ピックルボール・インク) のピックルボールネット
- SwiftNet(スウィフトネット)のピックルボールネット




ピックルボール専用ネットの特徴【ブランド別】
Franklin(フランクリン)のピックルボールネット





Franklin(フランクリン)はUSA Pickleball公式パートナーであり、ピックルボール用品全般を手掛ける老舗ブランドです。
フランクリン製のピックルボールネットはレギュレーションサイズ(幅22フィート)で、組み立てやすさと頑丈さを両立した設計が魅力です。
持ち運び用のキャリーバッグには最大12個のボールを収納できるポケット付きで、遠征や収納にも便利です。
また上位モデルにはロック可能な車輪付きスタンドが付属しており、一人でもラクにコート間の移動や片付けができます。



価格も中程度で手に入れやすく、「手頃な値段で車輪付きの利便性を備えたネットが欲しい」というプレーヤーに人気のブランドです。


Selkirk(セルカーク)のピックルボールネット



Selkirk(セルカーク)は高品質なピックルボールラケットで知られるメーカーですが、ネット製品も展開しています。
特にSLKブランドで発売しているポータブルネットは、使うシーンに応じて車輪の有無を選べる点がユニークです。
例えば「SLK Prime Portable Pickleball Net」は車輪なしモデルが約$120、車輪付きモデルが約$170でラインナップされており、用途や予算に合わせて選択できます。
車輪付きモデルは頑丈なスチールフレーム+ロック式キャスター により安定性と可搬性を両立し、コート間の移動もスムーズです。
重量は約24ポンド(11kg弱)と比較的軽量で、付属の収納バッグにコンパクトに収まるので持ち運びもそれほど大変ではありません。



セルカークのピックルボールネットは屋内外兼用で耐久性も高く、特に体育館などで 頻繁にコート設営・撤去をする場合に重宝するでしょう。


JOOLA(ヨーラ)のピックルボールネット





JOOLA(ヨーラ)はもともと卓球ブランドとして有名でしたが、ピックルボール市場にも参入しパドルやネット製品なども販売しています。
JOOLAのピックルボールネットはラインナップが豊富で、入門用の手軽なモデルから大会仕様のプロ向けモデルまで揃っているのが特徴です。
たとえば JOOLA Elemental と呼ばれる標準的なポータブルネットは、スチールフレーム採用で耐久性がありながら価格は約$160前後と手に取りやすいモデルです(※セール時は$135程度に値下がりすることもあります)。
一方でJOOLA Symmetryネットは約$350の上位モデルで、軽量設計と高速な組み立てを実現した本格志向のネットです。
さらにヨーラはプロフェッショナル向けに「JOOLA Pro Pickleball Net (S/C)」という製品も展開しており、こちらはネット張りに ハンドクランク式のワイヤー張力システム を備えた本格仕様で、価格も$1,300超えと高価です。
総じてJOOLAのピックルボールネットは価格帯こそ幅広いものの、 目的やレベルに応じた最適なモデルを選べるのが魅力と言えます。



初心者にはエントリーモデル、競技環境に近い練習をしたい方にはSymmetry、施設常設用にはProモデルなど、JOOLAは幅広いニーズに応えてくれるブランドです。


DIADEM(ダイアデム)のピックルボールネット
DIADEM(ダイアデム)のピックルボールネットは、横浜にあるピックルボールコート施設(KPI PARK)でも利用されています。




OnCourt OffCourt(PickleNet)


OnCourt OffCourtはテニス・ピックルボール用品のメーカーで、特に同社の 「PickleNet(ピックルネット)」 シリーズは世界中で愛用されているポータブルピックルボールネットの定番です。



ピックルネットの最大の特徴は、フレーム構造に特許取得済みのオーバル(楕円)型チューブ設計 を採用している点です。
従来の丸型フレームでは組み立て時にパイプが回転して歪みやすい欠点がありましたが、オーバル断面にすることで フレームのねじれを完全に防止 し、常にまっすぐ安定したネットを張ることができます。
標準モデルのPickleNetは耐久性の高いスチール製で安定感抜群ながら、分解収納も簡単で持ち運び可能な絶妙バランスのネットです。
上位モデルのPickleNet Deluxeではフレーム素材にアルミとスチールのハイブリッドを導入して重量を大幅に軽減し(総重量約42ポンド=19kg)つつ、太径(1.5×3インチ)のオーバルパイプと4インチ大型ロック式ホイールによって更なる安定性と機動性を実現しています。
価格は標準モデルで約$200、デラックス版で約$500と高めですが、「多少高くても一生モノの頑丈なネットが欲しい」というユーザーから厚い信頼を得ているブランドです。
Pickleball Inc.のピックルボールネット
Pickleball Inc.はピックルボール発祥の地・アメリカの老舗メーカーで、世界初の市販ピックルボールセットを発売した会社として知られています。
そんな歴史ある同社の代表的なネット製品が 「Pickle-Ball® 3.0 Tournament Net System」 です。
通称「3.0ネット」は、頑丈なパウダーコーティング加工スチール製フレームと高品質なネットを備えた トーナメント仕様のポータブルネット で、発売以来クラブや大会で広く使われてきた実績があります。
幅・高さはもちろん公式サイズを満たしており、ネット両端にはテンションを調整するバックルが付属しているため、簡単にしっかりとネットを張ることができます。
価格は定価で約$199と中価格帯に位置しnycpickleball.com、性能・耐久性を考えればコストパフォーマンスの高い製品です。
「迷ったらコレ」とも言われる鉄板ネットであり、ピックルボール創成期からの伝統を感じられる一品と言えるでしょう。
SwiftNetのピックルボールネット


SwiftNetはユニークな経緯を持つ先進的なピックルボールネットです。
開発・製造しているのは米ワシントン州の Composite Recycling Technology Center (CRTC) という非営利団体で、航空機産業などから出る炭素繊維素材の廃材をリサイクル活用するプロジェクトの一環として生まれました。
SwiftNet 2.1はカーボンファイバーとアルミ素材を組み合わせた超軽量フレームを採用しており、ネットとバッグ込みでもわずか17ポンド(約7.7kg)しかありません。
これは通常のネットより30%以上も軽く、女性やシニアでも持ち運びや組み立てがしやすい重量です。
それでいて公式規格サイズ・高さをしっかりキープできる独自構造で、中央のサポートポールさえ不要なデザインになっています(ネット中央部が美しく弧を描くよう張れる仕組み)。
価格は約$370とポータブルネットとしては高価ですが、その分 最新テクノロジーを詰め込んだハイエンドモデル と言えるでしょう。
加えてリサイクル素材活用というエコな背景もユニークで、「最軽量・最先端のネットが欲しい」「ちょっと他とは違うネットでプレーしたい」といったこだわり派に支持されている注目のネットです。
ピックルボール専用ネットの料金の相場
結論からいうとピックルボール専用ネットの料金の相場は、だいたい3万円前後です。
以下、各ブランドのピックルボールネットの価格帯をUSD価格と日本円(1ドル=150円換算)で簡単に整理します。
- Franklinのネット:ネット本体は約160~180ドル(約24,000~27,000円)、車輪付きの上位モデルは約200ドル(約30,000円)前後
- Selkirk(SLK)のネット:車輪なしモデルは約120ドル(約18,000円)、車輪付きモデルは約170ドル(約25,500円)
- DIADEMのネット:約200ドル(約30,000円)前後
- OnCourt OffCourtのネット:標準モデルは約200ドル(約30,000円)、高耐久のDeluxe版は約500ドル(約75,000円)
- Pickleball Inc.のネット:約200ドル(約30,000円)前後
- SwiftNetのネット:約370ドル(約55,500円)前後
- JOOLAのネット:エントリーモデルのElementalが約135~160ドル(約30,000円)、人気のSymmetryネットは約349ドル(約60,000円)、プロ仕様モデルは1,000ドル超え(15万円以上)
なお、概ね150ドル(約2.25万円)未満の格安ネットは品質や規格面で劣る場合もあるので注意が必要です。


最後に
体育館で使えるピックルボール専用ネットについて、主要ブランドの特徴と価格相場をご紹介しました。
ネットひとつでバドミントン用コートや駐車場が即席のピックルボールコートに早変わりする手軽さは、ポータブルネットの大きな魅力です。
各ブランドごとに「安さ」「軽さ」「頑丈さ」「移動のしやすさ」など強みが異なりますので、自分のプレースタイルや使用シーンに合ったネットを選んでみてください。
例えば 手軽に遊びたい初心者にはフランクリンやセルカークの手頃なモデルが人気ですし、本格的にやり込むならピックルネットやスウィフトネットのような信頼性抜群のモデル が長い目で見ておすすめです。



どのネットも公式サイズの高さ・幅さえ押さえておけば十分にピックルボールを楽しめますので、あとは予算や好み次第。



お気に入りのネットを相棒に、ぜひ体育館でのピックルボールを満喫してくださいね!






