ピックルボールパドルの「生カーボン」って何?東レのT700?【簡単な言葉でわかりやすく解説】

ピックルボールパドルの「生カーボン」

ピックルボールのパドルを調べていると、
「生カーボン面」「T700カーボン」
こんな言葉がたくさん出てきますよね。

でも、

生カーボンって何が「生(なま)」なの?

T700って、数字が大きいほど強いの?

結局、どんな人に向いてるの?

など、意外と分かりにくいところも多いです。

この記事では、なるべく専門用語を使わずに

  • 生カーボンとは何か
  • T700とは何か
  • どんな打感・特徴があるのか
  • 自分に合うかどうかの判断ポイント

を、サクッと分かりやすく解説していきます。

目次

そもそも「カーボン」って何?

まずは“カーボン”から整理しておきましょう。

カーボン=カーボンファイバー(炭素繊維)のことです。

  • 黒い糸みたいな超細い繊維を
  • 布のように織ったり、何枚も重ねたりして
  • 樹脂と一緒に固めたもの

これが“カーボン(カーボンファイバー)”です。

特徴をざっくり言うと、

  • すごく軽い
  • とても丈夫(引っ張りに強い)
  • 変形しにくい(しっかりした打感が出しやすい)

という素材で、飛行機や車、自転車フレームなどにも使われています。

ピックルボールパドルの「生カーボン面」って何のこと?

ピックルボールパドルの説明でよく見る「生カーボン」「Raw Carbon」。

これはフェイス(表面)の“仕上げ方”の話です。

普通のカーボン面

多くのパドルでは、

  1. カーボンの布を貼る
  2. その上から樹脂や塗装でコーティングする

という作り方をします。

この場合、

  • 見た目はツルっとしていてきれい
  • でも、表面は少し滑りやすい(ツルツル)

という傾向があります。

生カーボン面(Raw Carbon)

一方で「生カーボン」や「Raw Carbon」と書かれているパドルは、

  • カーボンの織り目(編み目)がそのまま露出していたり
  • コーティングを極力薄くして、ざらっとした手触りを残していたり

するタイプが多いです。

イメージとしては…

  • ツルツルのフローリングの床(=コーティングされたカーボン面)
  • 少しザラザラしたゴムマット(=生カーボン面)

みたいな違いです。

もちろん、パドルの種類によって様々なフェイス加工方法があるので一概にはいえません。

生カーボンの一番の狙いは「スピン」

表面が少しざらっとしていることで、

  • ボールが“引っかかる時間”がほんの少し長くなる
  • その結果、スピンがかかりやすくなる

と言われています。

ピックルボールパドルのT700って何?東レ?

ピックルボールパドルの説明でよく出てくる「T700」。

このT700は、

カーボン素材のグレード名(名前)

です。

T700は東レ(Toray)のカーボン

T700は、日本の大手メーカー「東レ(Toray)」のTORAYCA™(トレカ)シリーズのカーボンファイバーの一つです。

  • T300
  • T700
  • T800

といったように、数字でグレードが分かれています。

その中でT700は「高い強度を持った、標準的なグレード」として、航空宇宙や産業用途にも広く使われています。

ちなみにT800 は T700 より強く硬い素材ですが、フェイスが硬くなるためスピン用途では使われにくいのが特徴です。

引用:ピックルボールパドルのフェイス(表面)加工って何?ドライブスピンが1番かかるパドルはどれ?

東レのT700が評価されているポイント

東レのT700はざっくり言うと、

  • 強くて(壊れにくい)
  • ほどよく硬く
  • コスパも悪くない

というバランスの良い素材です。


そのため、最近のピックルボールパドルでも

「T700カーボン採用」「Toray T700 Raw Carbon」

のように、前面に押し出しているメーカーが増えています。

「生カーボン」と「T700」は別の話

ここがよく混ざるポイントなので、はっきり整理しておきます。

  • 生カーボン = 表面の状態(ざらざらかどうか)
  • T700   = 使っているカーボン素材のグレード

つまり、

  • 生カーボンだからT700とは限らない
  • T700だからといって、生カーボンとは限らない

ということです。

最近は「T700の生カーボン面」が流行しているので、セットで出てくることが多く、同じ意味に見えがちですが、本来は別の要素だと思っておくと混乱しません。

T700の生カーボンパドルの特徴

では、「T700 × 生カーボン」なパドルには、どんな特徴があるのでしょうか。

ざっくりまとめると、こんなイメージです。

  • スピン性能が高い
  • コントロールしやすい(と感じる人が多い)
  • 耐久性が高い(素材として)
  • 打感は「しっかり+しっとり」が多め

スピン性能が高い

生カーボン面は、

  • カーボンの織り目
  • 表面のざらざら

によって、ボールをしっかりつかみます。

そのため、

  • サーブやリターンでの強いスライス
  • ドライブなど回転を使ったショット

がやりやすいと言われています。

コントロールしやすい(と感じる人が多い)

ピックルボールパドルメーカーの説明でも、

  • 「ボールの衝撃をよく吸収し、コントロールしやすい」
  • 「生カーボン面がボールをつかんでから、しっかり飛ばす」

といった表現がよく使われます。

特に、

  • キッチンでのソフトなタッチ(ドロップ、ディンク)
  • 速い打ち合いの中でのブロックやリセット

で、安心感を感じる人が多いです。

耐久性が高い(素材として)

T700自体が「高い引っ張り強度を持つ素材」で、圧力容器や車の部品などにも使われているレベルのカーボンです。

そのため素材としては、

  • フレームや面がヘタりにくい
  • 長く使っても安定した打感を保ちやすい

というメリットがあります。

ただし、ピックルボールパドル全体の耐久性は設計・コア・成形方法にも大きく左右されます。

打感は「しっかり+しっとり」が多め

T700生カーボンのパドルは、

  • 芯を感じるしっかり感
  • でも、カチカチというよりは、しっとりめ

と感じる人が多いです。

ただし、

  • コアの厚み(13mm / 16mm など)
  • 形状(エロンゲーテッド / ワイドなど)
  • フレーム構造(フォーム入りかどうかなど)

によっても打感はかなり変わるので、
あくまで「素材としての傾向」と思ってください。

T700生カーボンは“最強の万能素材”ではなく、自分のプレータイプを伸ばすための道具だと思うと選びやすいです💡

ピックルボールパドルで生カーボンを選ぶ時の注意ポイント

「良さそう!じゃあ生カーボン一択でしょ!」
…と飛びつく前に、ここも知っておくと安心です。

  • ざらざらは永遠ではない
  • ルール(USAP公認)もチェック

ざらざらは永遠ではない

生カーボン面には大きく分けて

  • カーボンの織り目そのもののざらざら
  • 上から“砂っぽいコーティング”を吹き付けたざらざら

の2パターンがあります。

後者の「スプレーされたザラザラ」は、
使っているうちに少しずつ削れて滑らかになるという声もあります。

「最初は鬼スピンだったのに、半年後には普通になった…」
ということもあるので、Amazonレビューなどもチェックすると安心です。

ルール(USAP公認)もチェック

ピックルボールの公式ルールでは、
パドル表面のざらざら具合(粗さ)にも上限が決められています。

  • USA Pickleball(アメリカの協会)の認証マークがあるかどうか
  • メーカーが「USA Pickleball Approved」と明記しているか

は、確認しておくと安心です。

最後に:T700の生カーボンパドルはこんな人におすすめ

最後に、この記事の内容を一言でまとめると…

「生カーボン」は表面のざらざら、「T700」はカーボンのグレード。

両方そろうと、“スピンとコントロールに強いパドル”になりやすい。

というイメージです。

特におすすめなのはこんな人

  • ドライブスピンをもっとかけたい
  • ネット際の細かいタッチを上げたい
  • 長く使えるしっかりしたパドルが欲しい
  • そろそろ“ちょっと良いパドル”にステップアップしたい

もし今のパドルに物足りなさを感じているなら、
「T700生カーボン」のパドルを1本試してみる価値はかなり大きいと思います。

逆に、

まだ始めたばかりで、とりあえず1本目が欲しい

という段階なら、

  • パドルの価格
  • パドルの重さ
  • パドルの形

なども含めて、トータルでバランスが良いものから入るのが安心です。

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