【シングルス用】ピックルボールパドル(ラケット)の選び方と注意点

お店でピックルボールパドル(ラケット)を選んでいる可愛い子猫
目次

シングルス用のピックルボールパドル(ラケット)の選び方

シングルス用のピックルボールパドル(ラケット)の選ぶときは、以下の6つの基準を意識してみてください💡

  • 重量(Weight)
  • 形状(Shape)
  • コア厚(Core Thickness)
  • フェース素材(Face Material)
  • スイングウェイト & バランス
  • グリップサイズ

① 重量(Weight)

シングルスではベースラインからの強打やパッシングショットが多く、8.3 oz 以上の“ミッドヘビー〜ヘビー”クラスが一般的に好まれます。

質量に頼れるぶんスイング速度を落とさずに球威を上げやすいからです。

もっとも、8 oz 台前半なら操作性とのバランスも取りやすく、長時間プレーする人にも無理がありません。

② 形状(Shape)

シングルスで一歩届かないボールを拾うなら、全長最大 17 inch のエロンゲーテッド(縦長)シェイプが鉄板。

リーチが約 2 cm 伸び、打点を前に取れるため角度とパワーが同時に向上します。

ただしフェースが細いぶんスイートスポットは上部に寄る点を覚えておきましょう。

③ コア厚(Core Thickness)

  • 13 mm 前後=薄めコア → 反発が強く直線的なドライブ向き
  • 16 mm 前後=厚めコア → 吸収力が高くコントロール重視

シングルスは前者を選ぶ人が多いですが、守備的なスタイルなら16 mmでも可。

④ フェース素材(Face Material)

  • T700 RAW カーボン:スピンと耐久力。打球が“乗る”感覚でコーナーを突きやすい。
  • グラスファイバー(FRP):同重量なら反発が最も高く、フラットドライブに強み。
  • 複合層(カーボン×アラミドなど):振動減衰とスピンの折衷型。

⑤ スイングウェイト & バランス

ラケットヘッド寄りに重心がある“ヘッドヘビー”だとサーブやスマッシュが伸びる反面、ネット際の差し替えが遅くなります。

自分の打点高さで振り抜きやすいバランスを事前試打で確認を。

⑥ グリップサイズ

手が小さめならオーバーグリップを重ねて太さを微調整。

公式戦では追加テープ 1 inch 以内など規定があるので貼りすぎに注意。

シングルス用のピックルボールパドル(ラケット)を選ぶときの注意点

  1. 公式規格をクリアしているか
    • 全長+全幅=24 inch 以下、長辺 17 inch 以下が USA Pickleball(USAP)基準。公認大会に出る可能性があるなら、USAP Approved マークを必ず確認しましょう。
  2. 重量=パワー⇔故障リスク
    • ヘビー級は楽に球速が出ますが、肘・前腕への負担も比例します。既に“ピックルボールエルボー”気味なら 8.4 oz 以下 + 振動吸収性の高い厚めコアが無難です。
  3. デラミネーション(層はがれ)問題
    • 最近流行のサーモフォーム製カーボンパドルは製造時の熱圧力で内部応力が残り、使い込むとフェースが“バネ化”するトラブルが報告されています。軟らかい部分や異音が出たら即交換を。大会では失格対象です。
  4. 騒音レギュレーション
    • 海外の住宅地コートでは「クワイエットパドル」指定の場合も。ポリマー蜂巣コア+エッジガード付きがベター。
  5. 保証とサポート
    • ハードヒット中心のシングルスはフェース摩耗が早め。1 年超の破損保証や交換プログラムがあるメーカーだと安心です。
  6. 試打→マッチプレーの順で
    • 店舗や Demo Day で 5 分試し打ちしても、本番の長時間ラリーで振り切れるかは別問題。必ずゲーム形式で一度使ってみることを推奨します。

最後に

ピックルボールのシングルスは「リーチ」と「一発の威力」が勝負どころ。

そのためには

  1. エロンゲーテッド形状で届く範囲を広げる
  2. 8 oz 台後半のパワーを活かしつつ、肘に優しいバランスを探る

この二本柱が基本になります。

とはいえ、打球感や振り抜きは数字だけでは決まりません。

可能なら複数モデルをサーブ・リターン・パッシングショットまで試して、自分のゲームプランに最も“噛み合う”一本を見つけてください。

お気に入りのパドルでコート全体を支配し、シングルスのラリーを思い切り楽しみましょう!

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