ピックルボールの「PPA」とは?プロピックルボール大会?【設立の歴史や運営者情報もまとめました】

ピックルボールのPPA
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ピックルボールの「PPA」とは?

PPA(Professional Pickleball Association)は、ピックルボール界でトップレベルのプロツアーを主催する団体です。

アメリカ発祥のピックルボールにおいて最も権威あるプロリーグであり、全米各地(近年は世界各地にも拡大中)で定期的にトーナメントを開催しています。

PPAツアーの大会では男女トッププロ選手が賞金と名誉をかけて熱戦を繰り広げ、観客動員やメディア露出の面でもピックルボール界をリードしています♪

特徴的なのは、プロだけでなくアマチュアも同じ会場で参加できる点で、PPAのスローガン「Play where the Pros Play(プロがプレーする場所で自分もプレーしよう)」の通り、各大会で年齢や実力別のアマチュア部門も同時開催されることです。

こうしたファン参加型のイベント運営や、音楽・飲食を楽しめるお祭りのような演出により、PPAツアーは「ピックルボール界最大のパーティー」と称されるほどカジュアル層からも支持を集めています。

PPAツアーは年間を通じて数多くの大会を開催しており、その中には「Grand Slam(グランドスラム)」と呼ばれる特に規模の大きな大会や、年末のランキング上位選手のみが集う「PPAファイナルズ」のような大会も含まれます。

ピックルボールの「PPA」の歴史

PPAはピックルボール人気の高まりに合わせて2018年に米国ユタ州ソルトレイクシティで設立されました。

翌2019年に本格的なプロツアーを開始し、同年には別団体APPも発足するなど、プロピックルボール元年とも言える動きがありました。

PPAの創設者

PPAの創設者は若き起業家コナー・パルドー(Connor Pardoe)氏で、当初は父親とともに始めた情熱プロジェクトが原点でした。

設立当初から「プロの舞台を充実させ、ピックルボールの可能性を最大限に引き出す」という使命を掲げ、黎明期の競合ツアーとの差別化を図りながら急成長を遂げます。

実際、初開催の大会から600人以上のアマチュア参加者を集めるなど大成功を収め、その後もイベント数や賞金額、スポンサー契約が年々拡大していきました📊✨️

PPAの成長の転機

PPAの成長の転機となったのが2022年です。

この年、NHLのプロホッケーチーム(カロライナ・ハリケーンズ)のオーナーでもある実業家トム・ダンドン氏がPPAツアーに大型出資を行い、筆頭オーナーとなりました。

ダンドン氏の経営参画により資金力が増したPPAは、大会運営の規模拡大や一流施設での開催(例:ラスベガスのマンダレイ・ベイやシンシナティのリンnder・テニスセンターなど)、メディア露出の強化に一層拍車がかかります。

また有力プロ選手と独占契約を結ぶなど選手の囲い込み戦略も展開し、男子世界ランキング1位のベン・ジョンズ選手や女子トップのアナ・リー・ウォーターズ選手らスター選手の多くがPPA専属として活躍するようになりました。

PPAとMLP(メジャーリーグピックルボール)が統合

こうした流れの中で、2023年にはライバル団体だったMLP(Major League Pickleball)との統合が発表され、プロリーグの一本化に向けた歴史的な合意が成立します。

統合新体制では単発トーナメント形式のPPAツアーとチーム対抗戦形式のMLPを一つの傘下に収め、プロピックルボールのスケジュール調整や資源共有が図られることになりました。

この統合により、選手やファンは一つの統一されたシリーズでシーズンを戦い抜くことになり、プロピックルボール界はさらなる発展の段階に入っています✨️

ピックルボールの「PPA」の運営者

運営組織として、PPAツアーは現在「Pickleball.com」という親会社(持株会社)の下で運営されています。

2023年のMLP統合後には、新設の持株団体UPA(United Pickleball Association)がPPAツアーとMLPの双方を傘下に収める形となり、プロリーグ全体を統括しています。

もっとも、PPAツアーブランド自体は存続しており、スポンサー名を冠した「Carvana PPA Tour」として大会運営やプロ選手のランキング管理を継続しています。

PPAの創設者であるコナー・パルドー氏は現在もPPAツアーのCEO(最高経営責任者)を務めており、その若い感性と情熱でリーグを牽引しています。

一方、筆頭オーナーであるトム・ダンドン氏は経営面でリーグを支え、2023年の統合新リーグでも主要な出資者・役員として名を連ねています。

ダンドン氏は他競技(プロホッケー)のオーナー経験を生かし、ピックルボールを大規模スポーツビジネスへ成長させるビジョンを掲げています。

このように実行力のある経営陣と強力なスポンサーの下、PPAはプロスポーツリーグとしての基盤を固めつつあります。

さらに放送面ではテニスチャンネルやESPNなどとの提携も進み、ピックルボール専門のストリーミング「Pickleball TV」の立ち上げなどメディア展開でも大手スポーツメディアとの協業が見られます。

これらの運営者・組織体制によって、PPAツアーは安定したリーグ運営と競技レベル向上、そして世界展開に向けた戦略を実行しています。

最後に

ピックルボール団体「PPA」のプロツアーは、競技シーンの発展に不可欠な存在としてその地位を確立しています。

初心者にとってはトッププロのプレーを間近で観戦できる貴重な場であり、上級者にとっては憧れの舞台・目標となるリーグです。

PPAツアーが提供するハイレベルな試合やファン参加型イベントは、ピックルボールの魅力を余すところなく伝えてくれます🔥✨️

実際、PPAは数々の高プロファイルな大会で何千人もの観客を動員し、ピックルボール人気拡大の原動力となってきました。

今後もPPAはMLPとの協調のもと競技環境を整備し、世界各地でのツアー展開(※日本でも2025年に福岡で大会開催)を通じてピックルボール界をリードしていくでしょう。

ぜひあなたもPPAツアーの試合をチェックしたり、機会があれば実際に大会会場に足を運んでプロの熱戦を体感してみてください。

PPAの盛り上がりを肌で感じることで、このスポーツの魅力を一層深く味わえるはずです。

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