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アディダスのGEN4パドル「adidas Metalbone LP Team」のメリットとデメリットまとめ

adidas Metalbone LP Team

Adidas Metalbone LP Teamは、2025年にアディダスがリリースした最新のピックルボールパドル「Metalbone」シリーズの一つです。

第4世代(Gen4)と呼ばれるEVAフォームコアを採用し、高いパワー性能を備えた上級者向けモデルとなっています。

この記事では、このAdidas Metalbone LP Teamパドルのスペックや特徴、メリットやデメリットについてもまとめます。

購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください♪

目次

adidas Metalbone LP Teamパドルのスペック

パドルのフェイス(表面)
フェイス素材カーボンファイバー
フェイス加工Raw Carbon(生カーボン)
パドルのコア(中身)
コア素材EVA(エチレン酢酸ビニルコア)
コア構造フォームコア【GEN4】
  • パドル全体の長さ(縦/全長):約42cm
  • パドル面の最大幅(横):約19cm
  • パドルの厚さ(コア厚):約16mm
  • グリップの長さ(縦):約14cm
  • パドル全体の重さ:約230g

adidas Metalbone LP Teamパドルのメリット

  • 強力なパワーと反発性能
  • 軽量で振り抜きやすい操作性
  • 高いスピン性能
  • 広いスイートスポットと長いリーチ
  • 頑丈な構造で耐久性が高い

強力なパワーと反発性能

Metalbone LP Teamパドル最大の魅力はその強烈なパワーにあります。

Gen4のEVAフォームコアにより市場でもトップクラスの反発力を誇り、サーブやドライブ、スマッシュで圧倒的な威力を発揮できます。

相手の球に押し負けず、こちらの強打で主導権を握れるパワー系パドルです。

軽量で振り抜きやすい操作性

重量は約8.0オンス程度と比較的軽めで、手にした感覚は「whippy(しなやかに振り抜ける)」と表現されています。

特別なウェイト調整システムを持たない代わりに標準状態でバランスが良く、空中でのボレーや素早いリストショットでも取り回しやすい点がメリットです。

高いスピン性能

表面には「Spin Blade Max」と呼ばれる粗いテクスチャ加工が施されており、ボールにスピンをかける性能も優秀です。

ザラザラした生カーボン素材のフェイスのおかげでボールをしっかりと掴み、ドライブやカットショットで強烈なスピンを生み出すことができます。

その結果、ボールをより鋭い軌道で落としたり弾ませたりできるため、パワーに加えてスピンを駆使した多彩な攻撃が可能です。

パワー系パドルでスピン性能も両立している点は大きな魅力♪

広いスイートスポットと長いリーチ

全長16.5インチという縦長の形状により、遠くのボールにも手が届く優れたリーチを持ちます。

加えて、スイートスポット(打球時の理想的な当たり範囲)が従来モデルより広く設計されており、しかも中心よりやや上部に配置されているため、先端寄りで捉えても安定したボールコントロールが可能です。

この大きなスイートスポットと安定性のおかげで、強打時だけでなくラリー中のコントロールショットでもミスを減らせるでしょう。

またパドルが細長い分テコの原理でパワーも出しやすいため、リーチの長さと相まって攻守両面でメリットを実感できます。

頑丈な構造で耐久性が高い

Metalboneシリーズのパドルはモノコック(一体成型)構造を採用し、内部コア全体がシームレスなカーボンフレームで包まれることで高い剛性を実現しています。

さらにパドル側面からトップにかけてカーボンで補強され、外周部には透明な保護レイヤーも追加されているため、エッジガード無しでも衝撃や擦り傷に強い設計です。

メーカーも耐久性の高さを強調しており、EVAフォームコア自体も激しいプレーに耐えうる頑丈さを備えています。

adidas Metalbone LP Teamパドルのデメリット

  • 繊細なタッチショットの制御が難しい
  • 初心者には扱いづらい上級者向けモデル
  • ウェイト調整機能がなくカスタマイズ不可
  • エッジガードが無いため取り扱い注意

繊細なタッチショットの制御が難しい

高い反発性能の裏返しとして、ゆるいタッチのボールのコントロールが難しい点が指摘されています。

特にネット際でのソフトなドロップやブロックショットでは、ボールが思ったより高く浮いてしまいがちで、自分の意図した位置に落としにくいという口コミがあります。

強烈なパワーで球離れが早いため、繊細なディンク系のショットやリセット(相手の強打をゆるく返すショット)の際に、ボールの勢いを十分抑えきれずにコントロールを乱すことがあるようです。

このようにソフトタッチの場面では扱いに癖があり、上級者でも慣れるまで調整が必要とされています。

初心者には扱いづらい上級者向けモデル

Metalbone LP Teamはその高性能ゆえに上級者向けに作られたパドルであり、経験の浅いプレイヤーには扱いが難しい傾向があります。

アディダス公式でもこのモデルを「高度なプレイヤー」や「真剣に競技力向上を目指すプレイヤー」に適した製品と位置付けており、十分なスキルを持たないまま使うとミスが増える恐れがあります。

実際、同シリーズのより強力なモデル(LP S)では「未熟なプレイヤーの手に負えない」ほど難しいとの指摘もあり、LP Teamについてもパワーを制御できる技量が求められるのは間違いありません。

初心者や中級者の場合、まずはもう少しマイルドでコントロールしやすいパドルから試すのが無難です。

ウェイト調整機能がなくカスタマイズ不可

Metalboneシリーズの他のモデル(LPやLP S、14.5など)には、着脱式のウェイトで重量やバランスを調整できるカスタマイズ機能が搭載されています。

しかしLP Teamだけはこのウェイト調整システムを備えていません。

そのため、自分好みに重量バランスを変えたい場合には、鉛テープを貼るなど手動で工夫する必要があります。

調整機能が無い分、デフォルト状態で軽量なのは利点ですが、他モデルのように手軽にバランスを変えられない点はデメリットと言えます。

プレイヤーによっては「もう少しヘッドヘビーにしたい」「安定感を増したい」と感じても内蔵システムで対応できないため、拡張性の低さが気になるかもしれません。

その代わり、アディダスの他のGEN4パドル(LP S)よりも料金が安いというメリットがあります

エッジガードが無いため取り扱い注意

本モデルはエッジガード(縁のバンパー)が無いエッジレスデザインを採用しています。

その分、パドルを地面に擦ったり強くぶつけたりした際に、従来のエッジガード付きモデルよりもフレーム部分に傷や欠けが生じるリスクがあります。

ただし、前述の通りフレーム周囲には追加の保護レイヤーが設けられており、多少の接触ではすぐに壊れないよう工夫されています。

最後に

Adidas Metalbone LP Teamは、パワーと攻撃性能を極限まで高めた上級者向けパドルです。

その卓越した反発力とスピン性能、そして扱いやすさを両立した設計により、適切に使いこなせればプレーの可能性を大きく広げてくれるでしょう。

一方でソフトなコントロールショットの難しさや扱い手を選ぶクセもあるため、自身のプレースタイルやレベルに合致するか見極めることが大切です。

高いパワーポテンシャルは魅力的で、実際にアディダス史上最も高度なパドルの一つとも評されています。

上級者で「パワーとスピードで圧倒したい!」という方にとっては心強い武器となり得ますが、初心者の方やコントロール重視の方は他のオールラウンドモデルも含め検討してみてください。

自分にマッチするかどうかを確認して、納得して最適な一本を選ぶことがピックルボール上達への近道です♪

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