Onix(オニックス)のピックルボールパドルの特徴や料金

Onix(オニックス)のピックルボールパドルと犬猫
目次

Onix(オニックス)のピックルボールパドル一覧

Graphite Z5シリーズ

Onixを代表する定番ワイドボディ型パドル。

初代「Graphite Z5」から、新デザインの「Z5 Mod Series」や最新の「Z5 Mod V2」まで、軽量グラファイトフェース+Nomexコアによる優れたタッチとコントロール性能で人気。

Z7

カーボンファイバー強化フェースを採用した高性能モデル。

Graphite Z5よりやや重量アップしつつも卓越したコントロールとスピン性能を発揮し、中上級者に好評。

Z3 Composite / Z1 Composite

グラファイトではなくコンポジット(ガラス繊維)フェースを用いたコストパフォーマンスモデル。

Z3は標準サイズ、Z1は入門者向けセットにも含まれるモデルで、手頃な価格で十分なパワーとコントロールを提供。

Z Junior

ジュニア(子供)プレーヤー向けの小型軽量パドル。

幅広のコンポジットフェースでスイートスポットが広く、これからピックルボールを始めるキッズに最適。

Hype Xシリーズ

2023年発売の新世代パドル。

「Hype X」はMax Spin複合フェース+ハニカムコアでスピンと反発力を両立し、細長エロンゲート型の形状でスイートスポット拡大。

一方、上位版の「Hype X Pro」はRawカーボンフェースを採用しさらなるスピン性能と安定性を実現。

いずれもテニスラケット形状のグリップと耐久性向上のカーボンフレームを備え、上達を目指す中級者にぴったり。

Malice Open Throatシリーズ

2024年登場のオープンスロート(二股)形状パドル。

「Malice」はラケットの喉部分に空間を設けた独自形状で安定性を高め、内部にダブルブリッジ構造(ゴムインサート入り)を組み込み振動吸収とパワー向上を両立。

厚さ違いの14mm(Control)/16mm(Max Control)コアを選択可能で、コンポジットフェースのMalice($229.99)と、カーボン素材フェースのMalice Raw Carbon($249.99)、さらにダブルブリッジ版のMalice DB(Composite $249.99 / Raw Carbon $269.99)と多彩なバリエーションがあります。

高密度フォーム内蔵グリップで振動減衰性も高く、操作性とパワーを両立した上級者向けモデルです。

Mayhem

2024年後半に加わった最新のパワー系トーナメントモデル。

「最も高度なパドル」と称されるように先端技術を投入し、Malice同様にカーボンファイバー製フレームとフォーム充填グリップを装備。

厚さ14mm(コントロール重視)と16mm(より最大のコントロール重視)の2タイプがあり、いずれも中量級7.8–8.2オンスで抜群のパワーと反発性能を発揮します。

コンポジットフェース採用でスピン性能も十分、高強度ラリーでも安定した打球感を提供するプロ仕様パドルです。

Evoke Premierシリーズ

プロ選手と共同開発されたトーナメント向けフラッグシップ。

標準サイズ16インチ×8インチの大型ヘッドでバランス良い設計。

「Evoke Premier Raw Carbon」は生カーボン表面による高いスピン性能と四種類の厚み選択(10mm~16mm)を特徴とし、最大のパワーからコントロールまで調整可能。

「Evoke Premier CT-16」は厚み16mmコア採用のコントロール特化モデルで、複合フェースとポリプロピレンコアの組み合わせにより優れたコントロールとタッチを実現。

従来型の「Evoke Premier(オリジナル)」も厚さ13mm程度のPolyCoreを備え、パワーと操作性のバランスに優れています。いずれもUSA公式戦承認のハイエンドモデルです。

Evoke Pro

Evokeシリーズの旧トーナメントモデル。

プロ選手Lucy Kovalova/Matt Wright監修で設計され、グラファイトフェース+ポリプロピレンコアによる軽快な操作性と安定したコントロール性能が特徴。

重量8.0オンス前後で扱いやすく、パワーよりもコントロール重視の上級者に愛用されました。

Evoke XL(Graphite/Composite)

一回り大型のXLサイズヘッドを持つオールラウンドモデル。

8インチ幅の広いフェースによりスイートスポットが広く安定感抜群。Graphite版(グラファイト面)とComposite版(グラスファイバー面)があり、軽量かつ反発力のある打球感で初心者〜中級者の練習用にも適したモデルです。

Evoke Tear Drop(Graphite/Composite)

独特な涙滴形状(先細り)のヘッドを持つユニークなモデル。

重心がやや先端寄りになることでスマッシュやロブなど攻撃的ショットに威力を発揮。

Graphite版とComposite版が存在し、重量は両方とも8オンス弱と中量級。

ドロップやカットショットでスピンをかけやすく、上級者の戦術的プレーを支えるパドルです。

Outbreak

グラファイトとカーボンを融合したハイブリッドパドル。

グラファイト面にカーボン繊維織布を重ねることで、重量を増やさずフェース剛性とコントロール性を向上。

15.5×8.125インチの幅広形状でOnix最大級のスイートスポットを誇り、中重量級(7.8–8.2oz)のため安定感と操作性のバランスが良好。

精密なコントロールショットとスピンを求める競技者に支持されるモデルです。

Supercell

2024年発売。「Cloud Control Technology」を採用した超厚コアパドル。

なんと22mmもの極厚ポリプロピレンコアによりスイートスポットを巨大化し、究極のコントロール性能と安定感を実現。

重量8.0–8.4ozと程よい重さで、カーボンファイバー製フレームとザラつき塗装面(砂塗装フィニッシュ)によりスピン性能と耐久性も確保。

スイングスピードが遅めのプレーヤーや守備的プレースタイルに理想的な一品です。もちろんUSA Pickleball公認で公式戦使用可。

Summitシリーズ(Summit C1 / Summit Outbreak)

Onix初のエロンゲート(長尺)型パドル。

Summit C1は全長16.3インチの細長フェース+短いテーブルテニス風グリップという斬新な設計で、グリップ下側まで握り込むことでリーチ(飛びつきやすさ)とコントロール性を向上。

7.8–8.2ozの中量級で、複合フェースによりスピンとコントロール重視の仕上がり。

Summit Outbreakは同じ形状コンセプトにOutbreak譲りのカーボン強化グラファイト面を組み合わせたモデルで、中重量級ながらより反発力とスピン性能を高めています(※Summit Outbreakは現在クリアランス扱い)。

いずれもエロンゲート形状で遠いボールにも届きやすく、ロブスマッシュに強いシリーズです。

Stryker 4シリーズ(Graphite/Composite)

オニックスのロングセラー入門モデル「Stryker」の第4世代。

オーバーサイズ形状(15.5×7.8インチ)で従来比スイートスポットが拡大し、軽量7.0–7.4oz設計で素早い操作が可能。

Graphite版はグラファイト面+ポリマーコアで繊細なタッチと適度なパワーを両立し、Composite版はガラス繊維面でやや弾きが良く初心者にも扱いやすい。

初級〜中級者が基礎を磨くのに最適な安定モデルです。

Voyager Pro

元祖Voyagerの進化版でコントロール性能を極限まで高めたモデル。

厚めのポリプロピレンコアとプレミアムコートのグラファイトフェースにより、飛びすぎないソフトな打感と抜群のコントロール性を実現。

重量7.8–8.2ozとパワーも確保し、15.25インチ長×8.25インチ幅のワイドボディ形状でスイートスポットも最大級。

安定した第三打ドロップやブロックに優れ、中級者が競技志向へ移行する際の信頼の一本です。

Vertex

ネットプレー特化のブロッカー形状パドル。

幅広のオーバーサイズフェース+極端に短い握り(卓球ラケットのような4.5インチグリップ)を組み合わせることで、フェース面積を最大化しボレー時の面安定性を高めています。

8.0–8.4ozの重量級寄りで、コンポジットフェースのパワフルな打球と安定感が特徴。

速い展開でのボレー合戦やプッシャー対策に効果を発揮し、前衛を制するための武器となるモデルです。

React

Onix独自のFusion Core技術を採用したハイブリッドコアパドル。

ポリマーコアに一部Nomexを挿入した複合コア構造で、柔らかいタッチと瞬発的パワーを両立。

フェースはグラファイト製で軽量ながら打感が良く、重量8.2–8.5oz程度の中重量設計。

高い操作性と強打時の安定性を兼ね備え、かつてトッププロも使用した名作コントロールモデルです。

Maverick

こちらも旧世代のオーバーサイズ型パドル。

フェースサイズは15.5×7.5インチほどで重量約7.5oz、Graphite Z5とStrykerの中間的な性能を持つ。

ガラス繊維Compositeフェースによるソフトな打球感でコントロールしやすく、価格も抑えめだったためカジュアル層に人気でした。

現在は生産終了モデルですが在庫があれば手に入ります。

Recruitシリーズ(V4・V3・V2)

ビギナー向け入門パドル。V4・V3はポリプロピレンコア+複合フェースのエントリーモデルで、それぞれ重量約7.5oz・7.0oz前後と軽量設計。

必要十分なコントロール性能と耐久性を備え、クラブや学校教材にも適します。

特にRecruit V2は安価な木製パドル(重め)で、レクリエーション用途や多数人向けセットに最適です。

まず気軽にピックルボールを体験したい層に向けたリーズナブルなシリーズです。

Onix(オニックス)のピックルボールパドルの特徴

Graphite Z5シリーズの特徴

Graphite Z5シリーズはOnixを代表するオールラウンドパドルです。

7.5〜8.2オンスの軽量バランス設計で、グラファイト製フェース+Nomexハニカムコアから生み出される卓越したタッチとコントロール性能が最大の魅力です。

初代Graphite Z5はアメリカで発売以来、抜群のボールコントロールと扱いやすさで初心者から上級者まで幅広い支持を集めてきました。

ワイドボディ形状によりスイートスポットが広く安定感も高いため、ミスヒットが減りゲームメイクが安定します。

Z5 Modシリーズ(現行デザイン)やZ5 Mod V2(新デザイン)ではグラフィックやカラーが一新されつつ、基本スペックは初代譲りのまま継承されています。

あらゆるレベルのプレーヤーにおすすめできる万能パドルと言えるでしょう。

Z7の特徴

Z7はZ5シリーズの系譜を引き継ぎつつ、新素材で性能を向上させたモデルです。

重量は約8.0オンスでZ5よりやや増えていますが、その分フェースにカーボンファイバー繊維を編み込むことで剛性アップし、強打時の安定性とコントロール性を高めています。

実際、Z7は「軽量カーボンフェース×ポリプロピレンコア」の組み合わせで優れたボールコントロールとスピン性能を発揮するとされています。

形状はワイドボディでスイートスポットも広く、基礎的なスペックはGraphite Z5に近いながら、打感はよりソリッドでプロ好み。

特にブロックやプッシュショットでの面ブレが少なく、思い通りのコースに打ち分けやすいと中上級者の海外プレイヤーから評価されています。

Z5では物足りなくなってきたら次のステップとして選びたいモデルです。

Z3 Composite / Z1 Compositeの特徴

Z3 CompositeZ1 Compositeは、素材にグラスファイバー系のコンポジットフェースを採用したエントリーモデルです。

Graphite Z5に比べると若干フェースの反発が高くボールスピードが出しやすいため、パワー重視の初中級者に向いています。

一方でコンポジット素材特有の柔らかい打球感もあり、ネット前でのタッチショットもコントロールしやすいバランスの良さが魅力です。

Z3は標準的な重量7.5oz前後でオールラウンドに使える入門用、Z1は約6oz台後半とさらに軽量で特に女性やシニア、ジュニアにも扱いやすいモデルになっています。

価格も抑えめで手に取りやすく、Onix公式のスターターキット(Z1 Starter Set)にも同梱されるなど、これからピックルボールを始める人に最適な入門パドルです。

Z Juniorの特徴

Z Juniorはその名の通りジュニア向けに設計されたパドルです。

全長やフェース幅は大人用と比べ一回り小さく軽量化されており、小中学生でも無理なくスイングできます。

素材はZ1 Compositeと同様のファイバーグラスフェース+ポリプロピレンコアで、軽い力でもしっかりボールを飛ばせる反発性能を持っています。

加えてラケット厚も標準的で耐久性も十分あるため、子供の練習用から学校教材まで幅広く利用されています。

ジュニア用と言えどUSA Pickleball公式試合の承認基準を満たしており安心です。

ピックルボールに親しむお子さんにはまずこのZ Juniorで楽しくラリーに挑戦してもらうのが良いでしょう。

Hype Xシリーズの特徴

Hype Xシリーズは2023年に登場したOnixの新世代パドルで、「次なるステージへの一振り」をコンセプトに開発されました。

特にHype Xは、Max Spin Compositeフェース(特殊テクスチャー複合素材面)とポリプロピレン製ハニカムコアの組み合わせにより、高いスピン性能と十分な反発力を両立しています。

形状は全長16.5インチのエロンゲート型で、一般的な広形パドル以上に縦長な分スイートスポットが広く、リーチも長い設計です。

さらに特許取得のカーボンファイバーパワーフレームでパドル全周を補強し、Onix独自のThermoFused™熱圧着技術で一体成型されているため耐久性も抜群。

一段上の競技志向へ移る中級者にとって頼もしいパートナーとなるでしょう。

一方、Hype X Proはその上位版に位置付けられ、表面素材を生のT700カーボンファイバーに変更したことでさらなるスピン性能と打球フィーリングの向上を図っています。

こちらも重量7.8〜8.2ozの中量級で、エロンゲート形状・カーボンフレーム・ThermoFused構造など基本仕様はHype Xと共通です。

「まだプロじゃないけれどプロのような感覚を味わいたい」というキャッチコピー通り、プレーヤーの潜在能力を引き出してくれるシリーズです。

Malice Open Throatシリーズの特徴

Malice Open ThroatシリーズはOnixが2024年に投入した意欲的なハイエンドパドル群です。

最大の特徴はテニスラケットのようにスロート(喉部分)が開いたオープンスロート形状で、これにより従来にない面安定性と空力特性を実現しています。

さらに、オープンスロート部に「ダブルブリッジ(DB)」構造を内蔵し、橋桁状の部材にゴムインサートを組み込むことでインパクト時の振動を低減しつつパワーを増幅させる仕組みです。

基本スペックとして、パドル長16インチ×幅8インチの標準形状で、重量は7.8〜8.2オンス程度の中量級、コア材はポリプロピレンハニカムです。

フェース素材とダブルブリッジ有無の違いで以下のバリエーションがあります。

  • Malice Open Throat Composite – ガラス繊維系コンポジットフェース。ダブルブリッジなし。厚み14mm(Control)/16mm(Max Control)を選択可能。価格$229.99。
  • Malice DB Open Throat Composite – コンポジットフェース+ダブルブリッジ構造版。14mm/16mm選択可。価格$249.99。
  • Malice Raw Carbon Fiber Open Throat – 生カーボン繊維フェース版。ダブルブリッジなし。14mm/16mm選択可。価格$249.99。
  • Malice DB Open Throat Raw Carbon Fiber – カーボンフェース+ダブルブリッジ版。14mm/16mm選択可。価格$269.99。

いずれも特許ThermoFused製法による一体成型で高剛性を実現し、カーボンファイバーパワーフレームがパドル外周を強化、さらにグリップ内部に高密度フォーム材を充填している点も共通しています。

これにより手に伝わる衝撃を和らげつつ、両手打ちもしやすいしっかりした握り心地を提供します。

実際の打球フィールは非常に安定しており、強烈なパワーボレーやスマッシュでもブレない芯の強さがあります。

ネット際での繊細なタッチから後衛からの強打まで、一本でこなしたい競技志向プレーヤーにとって理想的なシリーズと言えるでしょう。

Mayhemの特徴

MayhemはOnixパドルラインナップの中でも最新かつ最先端の技術を投入したモデルです。

海外の紹介文で「最も高度なパドル」というような内容で謳われている通り、Maliceシリーズの流れを汲みつつさらなる改良が加えられています。

例えばパドル周縁にはカーボンファイバー製パワーフレームを搭載し、激しいラリーでもたわみを抑えて安定性を確保。

グリップも高密度フォーム充填で衝撃を吸収し手首への負担を軽減します。またポリプロピレンハニカムコアのインサート構造によりタッチ・パワー・反発性を向上させています。

フェース素材はコンポジット(DF Composite)でスピン性能とコントロール性に優れ、中量級(7.8〜8.2oz)の取り回しやすいバランスです。

厚みは14mm(Control)と16mm(Max Control)の2種類から選べ、14mm版は操作性重視、16mm版は安定性極振りでより強烈なコントロールショット向きとされています。

プロプレーヤーも使用する競技志向モデルで、特に強打と緻密なコース取りを両立したい上級者にマッチするでしょう。

Evoke Premierシリーズの特徴

Evoke PremierシリーズはOnixが誇るトーナメント向けパドルファミリーで、プロプレーヤーの意見を取り入れ開発された高性能モデルです。

共通する基本形状は全長16インチ×幅8インチのやや大型ワイドボディで、適度な重量(7.8〜8.2ozの中量級)による安定感と操作性を両立しています。

このシリーズにはいくつか派生があります。

  • Evoke Premier(オリジナル)

    グラファイトフェース+ポリプロピレンコア構成で、パワーとコントロールのバランスが取れたモデル。

    厚みは約13mmで反発力があり、精度と威力を兼ね備えたオールラウンダーとして人気です。

    Lucy Kovalova / Matt Wrightらトップ選手も使用し、大会実績も豊富な名機です。
  • Evoke Premier CT-16

    2022年登場の派生モデルで、厚さ16mmコアに変更することでコントロール性能を極限まで高めたタイプです。

    フェースは複合繊維(DF Composite)となりスピン性能も強化されています。

    厚みゆえの優れたタッチと安定感で、パワーを犠牲にせず卓越したコントロールを実現したと評価されています。

    広いスイートスポットと握りやすいコンターグリップも相まって、オリジナルより守備的プレースタイルに適したモデルです。
  • Evoke Premier Raw Carbon

    2023年投入の最上位版。

    表面に砂目状のRawカーボンファイバー素材を採用し、摩擦によるスピン性能とボールコントロールを飛躍的に高めています。

    さらにコア厚は10mmから16mmまで4段階展開され、プレーヤーの志向に合わせてパワー重視(薄型)〜コントロール重視(厚型)を選択可能です。

    全タイプ中量級(7.3〜8.3oz範囲)に収まるよう設計され、グリップもテニスラケット型のコンター仕様でフィーリングが良好です。

    「スピン・コントロール・パワーすべて妥協したくない」という上級者に向けた究極の一振りと言えるでしょう。

いずれのEvoke Premierモデルもエッジガード付きで耐久性に優れ、USA Pickleball公認で公式戦使用可能です。

また打球時の安定感と反発力、コントロール性能のバランスが非常に高水準で、ペアからの信頼も厚いパドルとして知られます。

総じてプロ〜上級者まで満足できるトップクラスのシリーズです。

Evoke Proの特徴

Evoke ProはEvokeシリーズの一角を成したトーナメントモデルです。

開発にはOnix契約プロが携わり、重量約8.0オンスに設定することで高い安定感と取り回しを実現しました。

フェースはグラファイト、コアはポリプロピレン・ハニカムという王道構成で、手に伝わるボールフィーリングが良くコントロール性に優れる仕上がりです。

特にネット前のドロップショットや第三打の精度が上がると評判で、「コントロール志向の競技プレーヤーにベスト」との声もありました。

またパワー面でも不足はなく、適度なしなりを感じながらもしっかり球を押し出せます。

現在はEvoke Premierに主役の座を譲りましたが、発売当初はトッププロにも使用者がいたほど完成度の高い競技用パドルでした。

Evoke XL(Graphite/Composite)の特徴

Evoke XLはモデル名が示す通り、フェース面積を拡大したワイドボディパドルです。

全長は通常サイズの15.5インチ程度ですが、フェース幅が8.25インチ前後と広めに設計されており、その分スイートスポットが非常に広く安定した打球が可能です。

Graphite版は軽量なグラファイトフェースゆえ反応が素早く操作性重視のフィーリングで、Composite版はガラス繊維フェース特有の柔らかな打感とコントロール性が魅力です。

どちらも重量は7.5〜7.8オンス程度の中量級で扱いやすく、初心者〜中級者がゲームメイクを練習するのに最適なモデルとして親しまれました。

特にダブルスにおいて安定したブロックやロブを打ちやすいため、守備的プレーヤーにも好まれました。

現在は生産終了となっていますが、在庫があれば手に入れる価値のある良モデルです。

Evoke Tear Drop(Graphite/Composite)の特徴

Evoke Tear Dropは他に類を見ない特徴的な涙滴(ティアドロップ)形状のパドルです。

先端がやや尖った独特のシルエットにより、空気抵抗が減ってスイングスピードが向上する一方、重量配分が先端寄りになることでスマッシュやサーブに強烈なパワーを生み出せます。

Graphiteフェース版は軽快な操作性と素早いリストワークが可能で、Compositeフェース版はより安定したコントロールショットが打てる傾向があります。

重量はいずれも約7.8オンス前後で中量級。テニス経験者が両手バックハンドで振り抜く際にも違和感が少なく設計されており、攻撃的プレースタイルの中上級者に愛用されました。

Evokeシリーズの中ではニッチな存在でしたが、そのユニークなデザインゆえコレクターズアイテム的な人気もありました。

Outbreakの特徴

Outbreak(アウトブレイク)はOnixが「Stronger. Faster. Precise.(より強く、速く、正確に)」をキャッチフレーズに送り出したモデルで、素材と構造のハイブリッドによる高性能が売りです。

最大の特徴はグラファイトフェースにカーボンファイバー繊維を織り込んで補強した新素材面を採用したことです。

これにより余計な重量を増やすことなくフェース剛性が向上し、タッチとコントロールが飛躍的に向上しています。

また標準的な15.5インチ×8.125インチのワイドボディ形状でスイートスポットも非常に広く、重量7.8〜8.2オンスのミドルクラスで操作時のパワーとスピードのバランスが絶妙です。

実際にOutbreakを使用すると、ボールを掴んで運ぶような繊細なコントロールショットから、一瞬の加速で放つ高速ドライブまで、思い通りに打てる感覚が得られます。

グリップはテニスラケット形状でしっかり握れ、コアは厚み16mmのポリプロピレン・ハニカム構造で衝撃吸収とパワー伝達を両立。

2019年前後に登場して以来、コントロール系パドルの決定版として海外では根強い人気を保っています。

Supercellの特徴

Supercell(スーパーセル)は2024年に投入されたOnix渾身のコントロール系パドルです。

何と言っても注目は、その異例ともいえる厚さ22mmの超厚コアでしょう。

この「Cloud Control Technology」と称される22mm厚の断面構造が巨大なスイートスポットを生み出し、プレー中のコントロール性と快適性を飛躍的に向上させます。

厚みが増している分重量も8.0〜8.4オンス程度としっかり目ですが、これは安定感とパワーに寄与しており、決して振り遅れるような重さではありません。

加えて特許ThermoFused製法でパドル一体の剛性を高め、外周はフォーム内蔵カーボンフレームで補強されているため耐久性も抜群です。

フェース面にはザラザラしたサンドペイント仕上げが施され、スライスやスピンを多用する際のグリップ力も向上しています。

Supercellは基本的にスイングスピードが比較的ゆっくりでコントロール重視のプレーヤーに最適化されており、その分ボールコントロールとタッチフィーリングは群を抜いて素晴らしいです。

もちろんパワーが出ないわけではなく、厚いコアによるエネルギー伝達で必要十分な球威は確保されています。

Summitシリーズ(Summit C1 / Summit Outbreak)の特徴

SummitシリーズはOnix初のエロンゲート型(長身型)パドルで、「Summit(頂点)」の名の通りネット際の高いボールにも届きやすいデザインが特徴です。

Summit C1は全長約16.375インチ×幅7.5インチと細長く、グリップ長は約4インチと短めにカットされています。

この短いテーブルテニス風グリップのおかげで、必要に応じてグリップ下部(スロート部分)まで手をかけて握ることができ、腕を伸ばした際のリーチが稼げて遠いボールにも対応しやすい利点があります。

またグリップを短くした分フェース面積を確保でき、大きなスイートスポットによる安定した打球も実現しています。

フェース素材はファイバーグラス複合、コアはポリプロピレンで、重量7.8〜8.2オンスの中量級。

スピン性能とコントロール性に優れた設計で、特にロブやプッシュなど伸びのあるショットが打ちやすいとされています。

一方、Summit OutbreakはSummit C1の形状コンセプトにOutbreakのテクノロジーを融合させたモデルです。

フェースはカーボン繊維補強グラファイト面となり、より高い剛性とパワー伝達を備えます。

重量・寸法はSummit C1とほぼ同じで扱いやすさは維持しつつ、打球時のホールド感とコントロール性がさらに向上しています。

Summit Outbreakは発売当初は高価格帯でしたが、現在公式サイトではセール対象(約$69.98)となっており手に入れやすくなっています。

エロンゲート型ゆえ、テニス出身で両手バックハンドを多用するプレーヤーや、スマッシュで上から叩き込みたい攻撃的プレーヤーにマッチするシリーズです。

Stryker 4シリーズ(Graphite / Composite)の特徴

Stryker 4シリーズはOnixのエントリー向けパドルとして長年愛されてきた「Stryker」の第4世代モデルです。

オーバーサイズ形状(幅広の八角形に近い輪郭)を採用し、面の縦長効果でスイートスポットが拡大しているのが特徴です。

Graphite Stryker 4はグラファイトフェース+ポリプロピレンコアにより、軽量7.0–7.4オンスとは思えないほど優れたタッチと適度なパワーを発揮します。

ボレードロップショットでのコントロールがしやすく、また軽さゆえ素早いハンドリングが可能なので、ピックルボールに慣れ始めた初中級者にとって心強いパートナーとなるでしょう。

一方のComposite Stryker 4はフェース素材がファイバーグラスコンポジットに変わることでわずかに重量が増し(約7.5oz前後)、その分ボールの飛びが良くなっています。

パワー志向のビギナーや、屋外の風でボールが押し戻される環境などではComposite版の方が楽に深いボールを打ち返せるでしょう。

価格も手頃なので、これから競技を始める人が最初に選ぶ一本として最適なシリーズです。

Voyager Proの特徴

Voyager Proはその名の通り前作Voyagerからコントロール性能を飛躍させた中級〜上級者向けモデルです。

高品質なコーティンググラファイトフェース精密加工された厚めのポリプロピレンコアにより、初代Voyagerのタッチの良さはそのままに、コア厚増加によって飛びすぎない制御性を向上させています。

重量約7.8〜8.2オンスとパドル自体のパワーは十分確保しつつ、敢えて極端に重くしないことで絶妙なコントロール性と操作性を実現しています。

フェース形状は15.5インチ×8.3インチのワイドボディで、非常に大きなスイートスポットを持ちます。

そのためゆったりとしたスイングでも安定して狙ったコースに落とすことができるため、第三打ドロップなどソフトショットの成功率が上がると好評です。

また反発力も維持されているためベースラインからのロブやドライブも打ちやすく、前後の緩急を織り交ぜたオールラウンドな戦術に対応できます。

Voyager Proはまさに「コントロールの鬼」とも言える性能で、丁寧なゲームメイクをしたいプレーヤーにマッチした逸品です。

Vertexの特徴

Vertex(バーテックス)は一風変わったブロック特化型パドルです。

見た目でまず目を引くのは、通常よりもグリップ(柄)が短く設計されている点です(長さ約4.5インチ)。

その代わりにフェース面積を最大化し、横幅8.3インチ・全長15.5インチの非常に面の大きなパドルとなっています。

この形状メリットは、ネット際でのボレーやブロック時にラケット面でボールを受け止める余裕が大きく、安定して返球しやすいことです。

さらに重量も8.0〜8.4オンスとやや重めに設定されているため、相手の強打に負けず押し返すパワーと安定感があります。

フェース素材はコンポジット(グラスファイバー)で、適度なホールド感とスピン性能が備わっています。

Vertexはその特性上、前衛ポジションで速い展開のボレー戦を制したい人や、スマッシュをガッチリブロックしてカウンターしたい守備型プレーヤーに適しています。

卓球のように短いグリップを生かして独特の握り方をする上級者もおり、使いこなせば強力な武器となるでしょう。

個性的なモデルですが、ニーズに合えば他には替え難い存在です。

Reactの特徴

React(リアクト)はOnix独自のFusion Core™技術を採用したハイブリッドコアパドルです。

ポリプロピレンコアの内部に硬質のNomexコア部材を組み込む特許技術により、柔らかいタッチと強い反発力という相反する性能を両立しています。

フェースは軽量グラファイト製で、振り抜きの良さとコントロール性能が秀逸です。

重量は約8.3〜8.5オンスとやや重めですが、これはパワーボレーやスマッシュ時の安定感を高めるための設定で、実際非常に安定した打球が可能です。

Reactのもう一つの特徴は、エッジガードが薄くデザインされているためフェース全面を無駄なく使える点です。

広いスイートスポットと相まって、多少フチ寄りに当てても失速しにくいメリットがあります。

総じてReactは「パワーとコントロールの完璧な中間点」を狙ったモデルと言え、特に中級者がさらなるレベルアップを目指す際に最適なパドルの一つでした。

現在は公式サイトでクリアランス扱いとなり破格の価格で提供されていますが、その性能は折り紙付きですので、在庫があれば掘り出し物として検討してみる価値があります。

Maverickの特徴

Maverick(マーベリック)はStrykerシリーズと同時期にラインナップされていたオーバーサイズ型パドルです。

スペック的にはGraphite Z5とStrykerの中間に位置し、フェースサイズはZ5並みでグリップもテニスラケット型、重量は約7.5オンスと扱いやすい値に収まっていました。

フェース素材はグラスファイバーコンポジットが採用され、打球感は柔らかめでコントロールしやすくなっています。

Maverick最大の特徴は価格に対する性能の高さで、エントリーモデル並みに安価でありながら中堅モデル並みのプレー性能を持っていた点です。

そのためカジュアルプレーヤーから一定の支持があり、友人同士のプレーやクラブの予備ラケットとして重宝されました。

ただし耐久性や先進技術の面では上位モデルに一歩譲るため、競技志向にはやや物足りない部分もあります。

現在は公式には販売終了となっていますが、当時を知るプレーヤーからは「隠れた名器」として語られることもあるモデルです。

Recruitシリーズ(V4・V3・V2)の特徴

RecruitシリーズはOnixの入門者向けエントリーパドルです。

製品名の通り「新兵募集=初心者向け」に位置付けられ、低価格ながら基本性能を押さえた作りになっています。

  • Recruit V4 – 現行のRecruitシリーズ最上位モデル。

    ポリプロピレンコア+ファイバーグラス複合フェースで軽量約7.5オンス、標準的なパドル形状です。

    打球感はソフトで癖がなく、初めてでも扱いやすい素直な性能が特徴です。

    耐久性も十分で、これ1本で基礎を練習するのに適しています。
  • Recruit V3 – V4の一世代前モデルですが、スペックはほぼ類似しています(重量約7oz台、複合フェース)。

    V4に比べ若干フェース面積が小さいとの報告もありますが、体感差はわずかでしょう。

    価格重視で入手するならV3でも必要十分な性能です。
  • Recruit V2 – シリーズ中もっとも廉価なモデルで、合板製ウッドパドルとなっています。

    重量はやや重めで8〜9オンスありますが、そのぶん打球に安定感があり耐久性も非常に高いです。

    ボールの飛びは抑えめになるものの、ピックルボール初心者が基本を覚えるための練習用や、屋外の強風下でコントロールを重視したいときなどに逆に適しています。

    価格が非常に安いため、学校体育や大量購入にも向いています。

Recruitシリーズ全体に共通する利点は、とにかく扱いが簡単で安心感があることです。

上達して物足りなくなったら上位モデルに移行すれば良いので、最初の一歩としては最適と言えるでしょう。

なおこれらもUSA Pickleball公認パドルですので、地域大会などにも使用可能です。

Onix(オニックス)のピックルボールパドルの料金

※価格はすべて公式サイト英語表記の定価(2025年10月時点)で、カッコ内は1ドル=150円換算の日本円概算です。

  • Graphite Z5 Pickleball Paddle(グラファイトZ5): $89.99 (約13,500円)
  • Z5 Mod Series Graphite Paddle(Z5モッドシリーズ): $89.99 (約13,500円)
  • Z5 Mod V2 Graphite Paddle(Z5モッドV2): $89.99 (約13,500円)
  • Z7 Pickleball Paddle: $119.99 (約18,000円)
  • Z3 Composite Pickleball Paddle: $69.99 (約10,500円)
  • Z1 Composite Pickleball Paddle: $59.99 (約9,000円)
  • Z Junior Composite Pickleball Paddle: $49.99 (約7,500円)
  • Hype X Pickleball Paddle: $89.99 (約13,500円)
  • Hype X Pro Raw Carbon Pickleball Paddle: $119.99 (約18,000円)
  • Malice Open Throat Composite Pickleball Paddle: $229.99 (約34,500円)
  • Malice DB Open Throat Composite Paddle: $249.99 (約37,500円)
  • Malice Raw Carbon Fiber Open Throat Paddle: $249.99 (約37,500円)
  • Malice DB Open Throat Raw Carbon Fiber Paddle: $269.99 (約40,500円)
  • Mayhem Pickleball Paddle – Control 14mm: $109.99 (約16,500円) / Max Control 16mm: $209.99 (約31,500円)
  • Evoke Premier Raw Carbon Pickleball Paddle: $199.99 (約30,000円)
  • Evoke Premier CT-16 Pickleball Paddle: $179.99 (約27,000円)
  • Evoke Premier Pickleball Paddle (Original): $149.99 (約22,500円)
  • Evoke Pro Pickleball Paddle: $99.99 (約15,000円)
  • Evoke XL Composite Pickleball Paddle: $99.99 (約15,000円)
  • Evoke XL Graphite Pickleball Paddle: $109.99 (約16,500円)
  • Evoke Tear Drop Composite Pickleball Paddle: $99.99 (約15,000円)
  • Evoke Tear Drop Graphite Pickleball Paddle: $109.99 (約16,500円)
  • Outbreak Pickleball Paddle: $129.99 (約19,500円)
  • Supercell Pickleball Paddle: $139.99 (約21,000円)
  • Summit C1 Pickleball Paddle: $89.99 (約13,500円)
  • Summit Outbreak Pickleball Paddle: $119.99 (約18,000円)
  • Stryker 4 Graphite Pickleball Paddle: $79.99 (約12,000円)
  • Stryker 4 Composite Pickleball Paddle: $69.99 (約10,500円)
  • Voyager Pro Pickleball Paddle: $99.99 (約15,000円)
  • Vertex Pickleball Paddle: $99.99 (約15,000円)
  • React Pickleball Paddle: $109.99 (約16,500円)
  • Maverick Pickleball Paddle: $59.99 (約9,000円)
  • Recruit V4 Pickleball Paddle: $59.99 (約9,000円)
  • Recruit V3 Pickleball Paddle: $49.99 (約7,500円)
  • Recruit V2 Pickleball Paddle: $19.99 (約3,000円)

上記価格はあくまで米国公式価格です。日本で購入する場合は為替レートや送料・輸入関税込みの販売価格になる点にご留意ください。

また公式サイトでは特定モデルのクリアランスセールを頻繁に行っており、タイミングによっては定価から大幅割引で入手できる場合もあります。

最後に

Onix(オニックス)は2005年創業のピックルボール専門ブランドであり、豊富なラインナップと先進技術によってプレーヤーの多様なニーズに応えてきました。

定番のZ5シリーズに始まり、最新のスーパーセルやマリスシリーズまで、初級者からプロ選手まで網羅するパドル展開は他社にない強みです。

それぞれのモデルに個性があり、例えば「コントロール重視でミスを減らしたいならSupercell」や「とにかくパワフルなスマッシュを打ちたいならMayhem」「バランスの良いオールラウンド性能が欲しければGraphite Z5」など、自分のプレースタイルに合った一本がきっと見つかるでしょう。

特に公式戦出場を考えるプレーヤーにとって、Onixのパドルは全モデルがUSA Pickleball公認を取得しているため安心ですし、耐久性や品質面でも信頼がおけます。

実際に多くのプロがOnixパドルを手にタイトルを獲得しており、その性能は折り紙付きです。

もちろんエンジョイ勢にとっても、入門用のリーズナブルなRecruitシリーズやセット商品が用意されているので、家族や仲間と手軽にピックルボールを始められます。

最後に、パドル選びで迷ったら自身のレベルや目的に合わせてシリーズを絞り込むと良いでしょう。

例えば「まだ初心者なのでまずはZ3やRecruitで基礎を練習」「中級になってきたからHypeやEvokeでステップアップ」「上級者として大会に出るのでMaliceやPremierシリーズで勝負」といった具合です。

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