テニス用品メーカーとして知られるDIADEM(ダイアデム)は、独自技術を盛り込んだ多彩なピックルボールパドルを展開しています。
この記事では、DIADEM製ピックルボールパドルのさまざまなモデル・シリーズを一覧で紹介し、それぞれの特徴をまとめていきます。

最後に、DIADEMパドルの魅力や選ぶ際のポイントについてもまとめます♪
DIADEM(ダイアデム)のピックルボールパドルの特徴
- Iconシリーズ – DIADEM初の高性能グラファイトパドル
- Warriorシリーズ – 極厚19mmコアを採用したコントロール志向モデル
- Warrior Edgeシリーズ – Warriorの派生モデルで、16mm厚のエッジガード無し(エッジレス)デザインを採用したシリーズ
- Edge 18Kシリーズ – 18Kカーボンファイバー面とエッジレス構造を特徴とするシリーズ
- BluCoreシリーズ – 最新技術「BluCore」コアを搭載した次世代モデル群
- Vice – 画期的なEVAフォームコアを採用したコンセプトパドル
- Hush – 世界初級の静音性能を謳うクワイエットモデル
- Rushシリーズ – 中級者向けの汎用モデルシリーズ
- Heroシリーズ – 初心者向けのエントリークラスパドル
- A52 – Icon v1を手本に設計された手頃な価格のカーボンパドル


Iconシリーズの特徴
- Icon v1(オリジナル)
- Icon Infinity(アイコン・インフィニティ)
Icon v1(オリジナル)


Icon v1(オリジナル)は、DIADEMがピックルボール市場に初投入した高性能パドルです。
日本製カーボンファイバー素材のフェースに8mm厚のポリプロピレンコアを組み合わせ、柔らかさとパワーを両立した打球感が特長です。
表面には独自のSpin RPポリウレタンコーティングが施されており、公認パドル中でもトップクラスのスピン性能を発揮します。
重量は7.7~8.0オンス程度でスリムなエッジガード付きデザインのためバランスが良く、コントロールとパワーのバランスに優れたオールラウンドモデルとして海外で人気を博しました。
Icon Infinity(アイコン・インフィニティ)


Icon Infinity(アイコン・インフィニティ)はIconシリーズの最新進化モデルです。
内部にDual Foam Core(周縁部高密度フォーム+中央EVAフォーム)を組み込んだ独自構造で安定性と反発力を向上し、コアのハニカム構造も開口径10mmに拡大することでスイートスポットを拡張しています。
厚みは13.7mmとIcon v1より増していますが重量は約8.1オンスに抑えられ、ダブルグリット表面によるスピン性能も最高水準です。
Warriorシリーズの特徴
- Warrior
- Warrior v2
Warrior


ダイアデムのWarriorパドルは、業界で初めて厚さ19mmのコアを実現した超分厚いパドルです。
内部に異なる3層のハニカムコアをサンドイッチした「3X L-Core」構造を採用し、圧倒的な安定感と巨大なスイートスポットを実現しています。
重量は約8.5オンスと重めですが、Taper Techと呼ばれる細身の特殊成型ハンドルによってグリップは一般的な太さ(4と1/8インチ)に収まっており扱いやすさも確保されています。
表面はカーボンファイバーにザラザラしたグリット塗装が施されており、分厚いコアによるソフトな打感ながらスピンやパワーも両立した完成度の高いモデルです。
Warrior v2


Warrior v2は初代Warriorの設計コンセプトを継承しつつ、さらなる改良を加えた競技者向けモデルです。
厚さ19mmの3層コアと8.25オンス前後の重量はそのままに、エッジガードを無くしたエッジレス設計に移行したことで振り抜きや操作性が向上しています。
加えて、面素材はエッチング加工を施した新開発の液体カーボンファイバー面へ変更され、摩耗に強く安定したスピン性能を発揮します。
エッジ部分の保護用に貼付式の「Paddle Armor(保護テープ)」が付属する配慮もなされており、まさにパワー・コントロール・打感すべてを高次元で融合したフラッグシップモデルと言えるでしょう。
Warrior Edgeシリーズの特徴


Warrior Edgeは、Warriorシリーズから派生したエッジレスパドルです。
厚みは16mmに抑えられ、重量も8オンス台前半と初代Warriorより軽量化されています。
エッジガードを排した一体成型フレーム構造により空気抵抗が減り、連続したボレーや素早いリスト操作が求められるプレーで扱いやすくなっています。
フェース表面はカーボン素材+微細なグリット加工でスピン性能も確保されており、従来モデルに比べ攻撃的なプレーを志向する中上級者に適したモデルです。
Edge 18Kシリーズの特徴


Edge 18Kシリーズは、DIADEMのエッジレスパドル開発の集大成ともいえるシリーズです。
全モデルに高密度織りの18Kカーボンファイバー面が採用されており、高い反発力とコントロール性能を両立します。
標準モデルのEdge 18Kは16mm厚・エロンゲーテッド形状のオールラウンドタイプ、Edge 18K SP(Speed Pro)は厚さ14mmの高速攻撃特化モデルで10mm径ハニカムコアと成型ハンドルによる卓越した反発の良さが特長です。
一方、Edge 18K Maxは幅8インチ超のワイドボディ形状・16mm厚コアにより最大級のスイートスポットと安定性を誇ります。
さらにUSAエディションのEdge 18K Powerはパワー志向のチューンが施されたモデルで、より重量級のプレーヤーや強打主体のスタイルに応えます。
いずれのモデルもエッジガードのない熱成型構造ゆえシャープな打球感が魅力で、上級者の好みに合わせ細分化されたラインナップとなっています。
BluCoreシリーズの特徴


BluCoreシリーズは、ピックルボールパドルのコア素材に革命をもたらした最新モデル群です。
従来のハニカムコアではなく閉セル型EPPフォームコア(BluCore)を全面に採用している点が最大の特徴で、これによりコアの潰れや面の剥離を防ぎつつ安定した高い反発性能が長持ちします。
2024年発表のWarrior BluCoreでは標準(16mm)・厚手(19mm)・薄手(14mm)の3種厚みにプロ(縦長)・スタンダード(標準)・Max(幅広)の3種形状を掛け合わせた計9モデルが展開され、プレイヤーの志向に合わせ細かく選択可能です。
Edge BluCoreもPro(16mm)とHybrid(14mm)の2タイプが用意され、いずれも従来モデルを凌ぐ耐久性・打球安定性とソリッドな打感を両立しています。
「BluCore」はDIADEMが1年以上かけて開発した次世代構造であり、同社のパドル技術の先端を象徴するシリーズです。
Viceの特徴


Vice(バイス)は、他に類を見ないユニークな構造を持つ実験的パドルです。
コア材に柔軟性のあるEVAフォームを採用し、PUコーティングと砂粒状グリット塗装を組み合わせたRP2表面との相乗効果で、これまでのパドルにはないスピン性能とソフトな打球フィーリングを実現しています。
重量約8.0オンス・厚さ16mmのエッジレス形状で、パワーとコントロールを高度に両立しつつ打球音も独特の低減された音響特性を示します。


Hushの特徴


Hush(ハッシュ)は、ピックルボールの打球音対策に応えるため開発された静音モデルです。
USAピックルボール(USAP)公認の「Quiet(静音)承認」を取得しており、通常のパドルよりラリー音を約40%低減することが実験で証明されています。
これは革新的なeTPUフォームフェース(発泡ポリウレタン素材の面)と2ピースモールド構造によって実現されており、音を吸収しつつもしなやかな打球感と必要十分なプレー性能を両立しています。
厚さ18mm・重量8.1オンス前後とやや大型ながらバランスは良好で、スイートスポットも広いため初級者から上級者まで扱いやすい設定です。



早朝や住宅地でのプレーでも近隣に気兼ねなく楽しめる世界最静音パドルとして、海外では注目を集めています。
Rushシリーズの特徴
Rush(ラッシュ)


Rush(ラッシュ)は、スタイルと性能を両立したオールラウンドパドルです。
全長16.4インチ・幅7.5インチのエロンゲーテッド形状に厚さ16mmコアを組み合わせ、重量約7.9オンスと中量級に仕上げられています。
フェースにはテクスチャ加工を施したグラスファイバー素材を採用しており、スピン性能とコントロール性を高めつつ、カーボンほど価格が高騰しない構成となっています。
5.4インチの長めグリップはテニス出身者にも握りやすく、適度なしなりで快適な打球感を提供します。
ブルー・ティール・オレンジ・ピンクなど鮮やかなカラーバリエーションも特徴で、特にピンクモデルは売上の一部が乳がん基金に寄付されるなどチャリティー性も備えています。
Riptide(リップタイド)


Riptide(リップタイド)はRush以前に展開されていたエントリーモデルです。
HMT Fiberと呼ばれるホットメルト加工グラスファイバー素材のフェースに12mm厚(約0.55インチ)のポリプロピレンコアを組み合わせ、軽量で振り抜きやすく初心者が扱いやすい設計でした。
Heroシリーズの特徴


Hero(ヒーロー)は、ビギナー向けに設計された手頃なパドルです。
15.6インチの全長に対し幅7.8インチとフェースが広く、ピックルボールを始めたばかりのプレイヤーでも楽にボールをとらえられます。
表面素材にはRiptideラインと同じHMTファイバー(グラスファイバー)を採用しており、軽量で取り回しが良くスイングもしやすいのが特長です。
厚さ約14mm(0.55インチ)のポリプロピレンコアは8mm径セル構造で反発力が高く、飛距離が出しやすいため初心者の基礎習得を助けてくれます。
耐久性を高めるため分厚いエッジガードを備えており、コートにパドルを落としてしまうようなシーンでも破損しにくくなっています。
2本のパドルとボールやバッグがセットになったHero Starter Kitも販売されており、これからピックルボールを始める人にうってつけの入門用セットです。


A52の特徴


A52は、1万円台という価格帯でありながらIcon v1譲りの性能を目指して開発された意欲作です。
素材にカーボンファイバーを用いたエッジレスフレーム設計で、軽量(約7.75オンス)かつ操作性に優れるスリムな形状となっています。
厚さ13.7mmのポリプロピレンコアとPU塗装フェースの組み合わせにより、容易にパワーとスピンを引き出せる設計です。
黒と鮮やかなカラーリングを組み合わせたダークでエッジの効いたデザインは、コート上で個性を演出すると同時にその性能の高さを体現しています。
上級者のサブ機から中級者のメイン機まで幅広く活躍でき、「1万円以下でゲームチェンジャー級」とうたわれる高コストパフォーマンスモデルに仕上がっています。


最後に
もともとテニスラケット開発で培ったノウハウを持つDIADEMは、ピックルボールパドル市場でも斬新な技術投入と幅広いラインナップによって急速に存在感を高めています。
厚さ19mmコアによる安定性向上、フォームコアによる次世代パドル構造、静音素材の採用など、同社のパドルは常に革新的なアプローチでプレーヤーのニーズに応えてきました。
各シリーズごとにコントロール重視のワイドボディ型からパワー志向のエロンゲーテッド型、さらには初心者向けの手頃なモデルまで揃っているため、自分のプレースタイルやレベルに合った一本を見つけやすいのも魅力です。



初心者から競技志向の上級者まで、DIADEM製パドルの中から自分にフィットするモデルを選べば、きっとピックルボールゲームをさらに充実させてくれるはずです♪









