PADDLETEK(パドルテック)のピックルボールパドルの特徴や料金

PADDLETEK(パドルテック)のピックルボールパドルと犬猫
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PADDLETEK(パドルテック)のピックルボールパドル一覧

PADDLETEKはアメリカ発祥の有名ピックルボールパドルメーカーで、パドルのラインナップは大きくBantamシリーズ(パワー系)、Tempestシリーズ(コントロール系)、Phoenixシリーズ(オールラウンド系)に分かれています。

それぞれに多数のモデルがあり、過去にはエントリーモデルなど他のシリーズも展開されていました。

以下に過去モデルを含む全てのモデル・シリーズをシリーズ別にリストアップします。

  • Bantamシリーズ(パワーと反発力)現行モデル: Bantam GTO-C、Bantam ALW-C、Bantam TKO-C、Bantam TKO-CX、Bantam ESQ-C / 従来モデル: Bantam EX-L、Bantam EX-L Pro、Bantam TS-5、Bantam TS-5 Pro、Bantam Sabre Pro(廃盤
  • Tempestシリーズ(コントロールとタッチ)現行モデル: Tempest Wave Pro-C、Tempest TKO-C、Tempest Wave Pro-C “The Badger Edition”、Trae Young Signature Tempest Wave Pro-C / 過去モデル: Tempest Wave(Tempest Wave II)、Tempest Wave Pro(旧素材版)、Tempest Reign Pro(廃盤・旧Tempestロング形状モデル)
  • Phoenixシリーズ(オールラウンド性能)現行モデル: Phoenix Genesis、Phoenix Genesis Pro、Phoenix G6、Phoenix G6 Bundle(セット) / 過去モデル: Phoenix Ultra II(廃盤・ヘビー級モデル)、Phoenix LTE(廃盤・ライト級モデル)、Phoenix Pro(廃盤・旧上位モデル)
  • Element(エレメント)パドル – Element(廃盤。旧オールラウンドモデルでPhoenix Genesisシリーズに継承)
  • その他の旧モデル – Tyro(廃盤。エントリー向け軽量モデル)、Power Play Pro(廃盤。旧パワー系モデル)、Stratus(廃盤。旧軽量モデル)、Horizon(廃盤。全長17インチのロングリーチモデル)

PADDLETEK(パドルテック)のピックルボールパドルの特徴

PADDLETEKのパドルはシリーズごとに特徴が大きく異なります。

各シリーズ(および代表モデル)の特徴を簡単に解説します。

Bantamシリーズの特徴(パワー系)

Bantamシリーズはその名の通りパワーとパフォーマンスを重視したラインで、「最大の反発力とダイナミックなスイートスポットでコート全体に強烈なボールを打ち込める」と公式でも謳われています。

強力なパワーを発揮しつつもコントロール性能も併せ持つのが特徴で、伝統的にPaddletekの代表的シリーズです。

最新モデル群(“-C”が付くモデル)

素材にRAWカーボンファイバー面を採用しスピン性能と反発力が向上しています。

例えばBantam GTO-Cは「攻撃的なハイブリッド形状で、プレッシャーに強く試合の主導権を握りたいプレーヤー向け」とされるモデルです。

Bantam ALW-Cは女子プロ世界1位アンナ・リー・ウォーターズ選手と共同開発され、パワーとスピンに加えしなやかな打感を提供します。

Bantam TKO-Cはトッププロのクリスチャン・アルション選手と共同開発され、厚めコアによる制御性とロング形状(エロンゲート型)でリーチを強化したモデルです。

Bantam TKO-CXはTKO-Cのグリップをさらに長くしたモデルで、両手打ちもしやすくリーチを最大化します。

Bantam ESQ-Cはプロ選手アンドレア・クープと共同開発されたモデルで、パワー・スピン性能と寛容性(ミスへの許容度)のバランスに優れる点が特徴です。

従来モデル群

Bantamシリーズには長年人気のモデルも存在します。

Bantam EX-Lは「選手権コートで見かける伝説的モデル」であり、最小の労力で大きなパワーと“ポップ”なショットを生み出すと評されています。

EX-Lと比べ軽量化したBantam TS-5は「EX-Lの軽量版で、パワーを犠牲にせずスピードと操作性を高めたモデル」です。

上位版のBantam EX-L Proはヘッドヘビーな設計とSmart Response Technology(衝撃吸収コア技術)により爆発的なヒット力を実現したモデルです。

同じくBantam TS-5 Proは「パワーとスピードに繊細さが融合したモデル」で、通常版TS-5よりプレー面積を拡大しスイートスポットも大型化することで安定した高性能を発揮します。

またBantam Sabre Proは過去に存在したモデルで、長いハンドルと細長いブレード形状(全長約16.5インチ)によりリーチを最大化し、一撃必殺のパワーとスピードを狙った攻撃的パドルでした。

Sabre Proは全米チャンピオンのスコット・ムーア選手との協働で開発されたモデルですが、現在は生産終了となっています。

Tempestシリーズの特徴(コントロール系)

Tempestシリーズはコントロール性能とボールタッチの良さを追求したラインです。

公式には「思い通りのコースにボールを正確に配球できる無類のコントロールと精度。スピードも重視しており、戦略的なプレーヤーに理想的」と紹介されています。

繊細なドロップショットやサードショット、ボレーでのコントロールに優れるため、ネット際の戦術を重んじるプレーヤーに人気があります。

Tempest Wave系

Tempestシリーズの代表格がTempest Waveモデルです。

旧モデルのTempest Wave(初代〜Wave II)は「あらゆるレベルのプレーヤーにとって素晴らしいパドル」で、業界でもトップクラスの大きなスイートスポットを備え、コントロールとパワーの両立が図られた名作として知られています。

その発展版がTempest Wave Proで、こちらはより競技者向けに調整されたプロ仕様モデルです。

現在の最新版はTempest Wave Pro-Cで、面素材をRAWカーボンファイバーにアップデートしてスピン性能を高めたほか、14.3mm厚コア(Proは厚めコア)による安定感があります。

特殊モデルとして、デザイン違いのTempest Wave Pro “The Badger” Edition(※愛称“アナグマ”を持つプロの好みに合わせた限定デザイン)や、NBAスターのトレイ・ヤング選手が監修したTrae Young Signature Tempest Wave Pro-C(厚さ12.7mmのやや薄型コア採用)もラインナップされています。

トレイ・ヤング仕様モデルは「NBAオールスター4回出場のヤング選手が設計に関わり、スピン・コントロール・許容性のバランスを実現したモデル」とのことで、個性的なデザインと性能を兼ね備えています。

Tempest TKO(ロング形状)系

現行ラインのTempest TKO-Cは、Tempestシリーズにおけるエロンゲート(縦長)形状モデルです。

厚さ14.3mmコアにRAWカーボンファイバー面を組み合わせ、従来のTempestの抜群のコントロール性能に加えてロングパドルならではのリーチとパワーをもたらす設計になっています。

これにより遠いボールにも手が届き、攻撃範囲が広がるため、シングルスや攻撃的なダブルス戦術にも適します。

過去のTempestモデル

かつて存在したTempest Reign Proは、Tempestシリーズのロング形状パドルの先駆けでした。

Tempestシリーズ独自のSmart Response技術搭載コアと細長いフェイスを組み合わせることで、「従来のTempestが持つコントロール性能はそのままに、更なるパワーとスピードを付与。

スイートスポットの位置も高めにシフトし、リーチを伸ばすことでより鋭い攻撃を可能にした」モデルです。

厚さも約14mm級で、グラファイトフェイスによる柔らかいタッチとロング形状の攻撃力を両立していましたが、現在は生産終了しています。

Phoenixシリーズの特徴(オールラウンド系)

Phoenixシリーズはパワーとコントロールのバランスに優れたオールラウンド向けラインです。

公式には「パワーとコントロールのバランスを追求し競技力を高める設計。高い許容性(ミスへの寛容さ)と操作性で、試合を重ねるごとにパフォーマンス向上に貢献する」と紹介されています。

初心者から上級者まで扱いやすく、プレーの安定感を求める人に適したシリーズです。

Phoenix Genesis系

現行モデルの中心はPhoenix Genesisとその上位版Phoenix Genesis Proです。

Phoenix Genesis Proは「ミッドウェイト(中量級)で中程度のパワーと驚異的な許容性・コントロール性能を両立し、ネット前の繊細なショットを向上させる理想的なパドル」とされています。

一方のPhoenix Genesis(無印)は「軽量~中量級でパワーとコントロールのバランスが良く、あらゆるレベルで高いパフォーマンスを発揮できる」モデルです。

両モデルとも扱いやすさと安定感が高く、Elementから移行したプレーヤーにも違和感の少ないオールラウンド型といえます。

Phoenix G6系


Phoenix G6はPhoenixシリーズの中級モデルで、「中量級の重量設定でパワーとコントロールのバランスが取れ、さらに広いスイートスポットと消音テクノロジーを備えている」点が特徴です。

打球時の余計な振動や音を抑える設計のため、プレーフィールがマイルドで扱いやすく、特に屋内コートなど音響が気になるシーンでも快適に使用できます。

Phoenix G6 BundleはこのG6パドルにボールやパドルカバーなどをセットにしたお得なパッケージで、初心者が必要な用具一式を揃えるのに適しています。

過去のPhoenixモデル

Phoenixシリーズにも旧モデルが存在します。

Phoenix LTEは「軽量で価格も手頃な初心者向けパドル」で、平均重量約7.1オンスと非常に軽く設計されていました。

その軽さとバランスの良さから、シニア層やジュニア(子供)プレーヤーにも勧められるモデルであり、「とても軽量だがバランスが良いため操作しやすく、しかも安価」と高評価でした。

一方でPhoenix Ultra IIは重量10オンス超のヘビー級パドルで、強烈なパワーを生み出すニッチなモデルでした。

Phoenix Ultra IIは上級者やテニス経験者で重量ラケットに慣れたプレーヤーに愛用されましたが、現在は入手困難です。

また旧Phoenix Proモデルも存在しましたが、現在のGenesis Proに当たるモデルであり、名称変更・後継モデル登場によりラインナップから外れています。

その他・旧モデルの特徴

上記シリーズ以外にも、Paddletekには過去にいくつか特徴的なモデルが存在しました。

現在はいずれも廃盤となっていますが、一部ご紹介します。

Element(エレメント)

Paddletek初期のフラグシップ的パドルです。

軽量中厚のポリマーコアとグラファイト面で構成され、ソフトなタッチとコントロール性能に優れながら必要十分なパワーも発揮するオールラウンド名作パドルでした。

多くのプロがトーナメントで使用した実績があり、「旧モデルではあるものの現在の他社パドルにも引けを取らない万能パドル」との評価もありました。

現在はPhoenix Genesisがその後継となり、Elementユーザーが自然に移行できるよう性能が受け継がれています。

Tyro(タイロ)

エントリー層向けに発売されていた廉価モデルです。

重量わずか約6.7オンスと非常に軽く、価格は高性能モデルの半分以下に抑えられていました。

それでいて「高級パドルと同じ高品質ポリマーコアを搭載し、ウッド製パドルを大きく上回る性能」を発揮するコストパフォーマンスの高いモデルでした。

白いポリカーボネートフェイスに控えめなデザインが特徴ですが、表面テクスチャにばらつきがあるためUSAPA公式大会の認定を取得しておらず、あくまでレクリエーション(カジュアルプレー)向けとして位置づけられていました。

Power Play Pro

2010年代に発売されていた旧パワー系モデルです。

Paddletek独自のProPolyCore(ポリマーコア技術)を採用し、衝撃振動を低減しつつヘッドヘビーなバランスで強打しやすい設計でした。

後のBantamシリーズに通じるコンセプトで、重量は中量級、価格も当時$99程度と比較的手頃だったため中上級者に人気がありました(現在は製造終了)。

Stratus(ストラタス)

Power Play Proの軽量版ポジションとして発売されていたモデルです。

テーパー状(先細り形状)のデザインで空気抵抗を減らし、重量約7.2オンス前後と軽量に仕上げられたことで、操作性とタッチショットでのコントロールに優れていました。

ProPolyCoreによる振動吸収効果もあり、当時は「軽量だが必要なパワーは確保され、繊細なタッチも可能」と評価されていました。

Horizon(ホライズン)

全長17インチというUSAPAルール最大長のブレード型パドルです。

細長い形状によりスイートスポットが先端方向に広がっており、スマッシュなどの強打時に一層のパワーを発揮しました。

その長いリーチから、背の高いプレーヤーやシングルス志向のプレーヤーに向けて設計され、「ダブルス・シングルスのどちらでもリーチを求める人に最適」とされたモデルです。

重量はライト~ミッドと扱いやすく調整されていましたが、現在は製造されていません。

PADDLETEK(パドルテック)のピックルボールパドルの料金

PADDLETEKのパドル価格帯は、モデルやシリーズによって大きく異なります。

以下は主なモデルの米国定価と、日本円換算(※1ドル=150円で計算)の参考です。

Bantamシリーズの料金

高性能モデル(GTO-C、ALW-C、TKO-C、TKO-CX、ESQ-C)はすべて$249.99(約3万7500円)とハイエンド価格です。

従来モデルでは、Bantam EX-LおよびBantam TS-5が各$89.99(約1万3500円)、上位版のEX-L ProとTS-5 Proが各$99.99(約1万5000円)となっています。

Tempestシリーズの料金

現行のTempestシリーズ(Tempest Wave Pro-C各種、Tempest TKO-C、Badgerエディション、Trae Youngシグネチャー)はいずれも$149.99(約2万2500円)と統一されています。

かつて発売されていたTempest Wave IIなども同程度の価格帯($129–$149程度)でしたが、最新モデルは素材改良された分だけ価格も$149.99に揃えられています。

Phoenixシリーズの料金

現行モデルは比較的求めやすい価格です。

Phoenix Genesis Proが$89.99(約1万3500円)、Phoenix Genesisが$79.99(約1万2000円)、Phoenix G6は$69.99(約1万500円)と1万円台前半が中心です。

初心者セットのPhoenix G6 Bundleはパドル+ボール等のセットで$99.99(約1万5000円)となっています。

旧モデルのPhoenix LTEは発売当時$60前後、Tyroは$50前後と更に安価でしたが、現在は流通していません。

※上記は2025年時点の海外公式サイト表示価格。セール等で変動する可能性があります。日本で購入する場合は送料や関税等も考慮してください。

最後に

PADDLETEK(パドルテック)のピックルボールパドルは、パワフルなBantamシリーズ、コントロールに秀でたTempestシリーズ、バランス重視のPhoenixシリーズと、プレースタイルに合わせて選べる幅広いラインナップが魅力です。

それぞれのモデルに最新技術やプロ選手との共同開発による工夫が凝らされており、初心者からトッププロまで多くのプレーヤーに支持されています。

特に近年はカーボン素材の採用など技術革新も進んでおり、よりスピン性能や操作性が向上しています。

日本から購入する際にはやや高価に感じられるかもしれませんが、「勝利のパドル (The Winning Paddle)」とも称されるPaddletek製品は耐久性も高く、長期的に信頼できる相棒となるでしょう。

ぜひ本記事の解説を参考に、ご自身に合ったPaddletekのパドルを見つけてみてください。

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