ピックルボールのシングルスのルールを徹底解説【ダブルスとの違いや禁止行為もまとめました】

ピックルボールのシングルスのルール

ピックルボールはダブルス(2対2)で行われることが多いですが、シングルス(1対1)の試合形式も存在します。

シングルスでは一人でコート全体をカバーするため隙が生まれやすく、ラリーが短く終わってポイントがすぐ決まりやすい一方、ダブルスでは二人で協力できる分ラリーが長く続く傾向があります。

ピックルボールのシングルスのルールは、ダブルスとどのように違うの?

実は基本的なルールはシングルスもダブルスも共通で、同じコートサイズ・同じルールが適用されます。

違いがあるのはサーブの順序などごく一部だけです。

この記事ではピックルボールのシングルスのルールについて、ダブルスとの違いや初心者が注意すべきルール違反行為なども分かりやすく解説します。

目次

ピックルボールのシングルスのルールはダブルスと違う?

結論から言えば、シングルスだからといって特別なルールがあるわけではなく、基本ルールはダブルスとほぼ同じです。

まず、コートの広さはシングルスもダブルスも共通で、バドミントンのダブルスコートと同じ縦13.4m×横6.1mのサイズを使用します。

シングルス専用のラインは存在せず、ダブルスと同じライン内をプレーエリアとします。

プレーにおける基本的なルールもダブルスと同様です。

サーブはアンダーハンドで1回のみ行い(やり直しの2サーブ制はありません)、ネットを挟んだ対角線上のサービスコートに向けて打ちます(相手コートのノンボレーラインより奥に入るように打つ必要があります)。

またサーブのときは片足がベースラインより後ろについていなければならず、ボールを打つまでベースラインを踏んだりコート内に足を入れてはいけません。

これを破ると「フットフォルト」となりサーブ失敗(フォルト)になります。

ツーバウンドルール(2バウンドルール)

ピックルボール特有のツーバウンドルール(2バウンドルール)もシングルス・ダブルス共通です。

サーブを打った後、サーバー側・レシーブ側の双方が最初の打球をワンバウンドさせてから返球しなければならないというルールで、サーブ直後にボレーで打ち返すことは禁じられています。

サーバーのボールが1バウンド、レシーブ側が返したボールが1バウンド(計2バウンド)した3打目以降で初めてノーバウンドで打って良くなります。

このルールのおかげで、テニスのように「サーブ&ボレー」で一気に決めることができず、ラリーが続きやすくなっています。

ノンボレーゾーン(キッチン)に関するルール

ネット前のノンボレーゾーン(キッチン)に関するルールも同様です。

ネットから両側7フィート(約2m13cm)に引かれたノンボレーラインより内側のエリアでは、ボールをノーバウンドで打つボレーは禁止されています。

キッチン内に入ってボレーをしたり、ボレーの途中で踏み込んでラインに触れたりするとフォルト(反則)となります。

バウンドした球を打つことは問題ありませんが、ボレーのほうが決まりやすいので、互いにノンボレーラインすれすれに立ってチャンスを伺う駆け引きが生まれるのもピックルボールの醍醐味です。

得点の入り方(スコアリング)

得点の入り方(スコアリング)もシングルスとダブルスで違いはありません。

卓球に似たサイドアウト制で、自分がサーブを持っているときにラリーに勝った場合のみポイントを獲得できます。

基本は11点先取で2点差をつけて勝利(大会によって15点制や21点制、2セット先取のマッチ形式などバリエーションあり)です。

例えば「10対10」になった場合はどちらかが連続で2ポイントリードするまで続行します。

サーブ権が相手にある状態(レシーブ側)では得点できない点に注意しましょう。

以上のようにシングルスもダブルスも基本的なルールは共通なので、ダブルスのルールを把握していればシングルスもほぼ同じ感覚でプレーできます。

ただし、シングルス特有の違いがいくつか存在します。

それは主にサーブ周りのルールと進行のしかたです。(後半で詳しく解説)

ピックルボールのシングルスでルール違反になる行為まとめ

シングルスだから特別に反則になる行為があるわけではなく、フォルト(反則行為)はダブルスの場合と共通です。

同じく下記のような行為をするとルール違反(フォルト)となり、ポイントを失ったりサーブ権が相手に移ったりします。

初心者の方は特にやりがちな反則を把握しておきましょう。

  • サーブミス:サーブが対角コートのサービスエリアに入らない、またはサーブしたボールがネットに直撃してしまう場合はフォルトです。サーブはやり直しがきかないので、コート中央寄りを狙うなど確実に入れることを意識しましょう。
  • フットフォルト(サーブ時の踏み越え):サーブを打つ際、ボールに当たる瞬間まで両足がベースラインの後方になければなりません。もしサーブ前にベースラインを踏んだり、コート内に足が入ってしまうとフットフォルトとなりサーブ失敗になります。
  • ツーバウンドルール違反:サーブまたはレシーブ直後のボールをワンバウンドさせずに打ってしまった場合、ツーバウンドルールに反するためフォルトとなります。サーブ後の最初の返球と、それに対する返球の計2回は必ずバウンドさせることを徹底しましょう。
  • ノンボレーゾーン(キッチン)違反:ノンボレーゾーン内、またはライン上でボレーショット(ノーバウンドでボールを打つこと)を行うと反則です。ボレーの際に体やパドルが少しでもキッチンラインに触れてもアウトになります。ボレー後の勢いで踏み込んでしまった場合も同様です。初心者は前に詰めすぎてラインを踏みやすいので注意しましょう。
  • アウトボール(ボールアウト):打球が相手コートのラインの外側に落ちた場合はアウトでラリー負けになります。ライン上に少しでも触れていればイン(セーフ)ですが、サーブに限っては例外で、相手コートのノンボレーライン上に落ちた場合はショート(届かず)とみなされフォルトとなるので気をつけましょう。
  • ダブルバウンド(2回バウンド):自コートにバウンドしたボールを2回目のバウンドまで放置してしまうと返球不可能となり、その時点でフォルトです。シングルスでは相手に振られるとボールに追いつけず2バウンドしてしまうケースも多いので、最後まで足を止めずに食らいつきましょう。
  • ネットタッチラリー中に自分(または持っているパドルや着用しているウェア類)がネットやポストに触れてしまった場合も反則になります。ボールを追っている最中についネットに手をついたりしないよう、ネット付近では注意しましょう。
  • 身体や持ち物へのボール接触ラリー中のボールがまだ地面に落ちる前に自分やパートナーの身体・衣服・メガネ・持ち物などに当たってしまった場合も反則となります。打ち返すのはパドルでのみ可能です。
  • その他のケース:ボールがコート内に落ちる前にコート設備以外の何か別の物体(天井や木の枝など)に触れた場合もインプレーが妨げられたとみなされフォルトになります。屋内コートでは天井の高さにも注意しましょう。

以上がピックルボールで主なルール違反(フォルト)となる行為です。

シングルス特有の反則は特にありませんが、一人でプレーするシングルスではカバー範囲が広いため、ダブルス以上にツーバウンド違反キッチン違反が起こりやすい傾向にあります。

基礎ルールを守りつつクリーンなプレーを心がけましょう♪

ピックルボールのシングルスとダブルスの違いまとめ


改めてピックルボールのシングルスとダブルスの相違点を整理しましょう。

基本的なルールは共通ですが、プレイ人数が違うことでサーブ権の扱いや進行にいくつか違いがあります。

初心者の方は以下のポイントを押さえておくと混乱せずに済みます。

  • 人数とチーム構成
  • コートの広さ
  • サーブ権の数
  • サーブ位置のルール
  • スコアのコール方法
  • ラリー展開の傾向

人数とチーム構成

シングルスは1対1、ダブルスは2対2で対戦します。

ダブルスでは性別の組み合わせによって男子ダブルス・女子ダブルス・ミックスダブルスなどの種目があります。

一方シングルスは常に1人同士の対戦です。

コートの広さ

前述のとおり、コートサイズとラインの使い方はシングルスもダブルスも同じです。

テニスのようにシングルスだけコートが狭くなることはなく、ダブルス用のサイドラインまで含めた全面を使います。

したがってシングルスでは一人で広いコートをカバーする必要があり、その分運動量も増えます。

サーブ権の数

ダブルスでは各チームに第一サーバー・第二サーバーの2人が順番にサーブを打つ権利があります。

しかしシングルスでは1人しかいないためサーブ権は各サイド1回ずつしかありません。

ダブルスの場合、原則として同じチーム内で2人ともサーブをミスして初めて「サイドアウト」(サーブ権が相手に移る)になりますが、シングルスでは自分がサーブをミスすれば即座にサイドアウトとなります。

なおゲーム開始時の特別ルールとして、ダブルスでは最初にサーブするチームだけ最初から第二サーバー扱い(0-0-2で開始)となり、一度ミスしただけで相手にサーブ権が移るようになっています。

シングルスではこのような特例はありません。

サーブ位置のルール

ダブルスでは各サービスの開始時にコート右側(偶数サイド)からサーブし、得点を取ったままサーブを続ける際にはサーバーが左右を交代しながらプレーを続行します(パートナーとサーブ権が交代するたびに右サイドから始まります。

シングルスでは自分の得点が偶数のときは右から、奇数のときは左からサーブを打つと定められています。

例えば自分の得点が4(偶数)なら右サイドコートから、5(奇数)なら左サイドコートからサーブします。

シングルスは自分一人でサーブ位置を管理するため、得点の偶奇を覚えておけば迷うことはないです💡

スコアのコール方法

ダブルスではサーバーがコールするスコアは3つの番号(自チーム得点 – 相手チーム得点 – サーバー番号)ですが、シングルスではサーバー番号の概念がないためコールは2つの数字だけで行います。

例えば自分の得点が5、相手が3なら「5-3(ファイブスリー)」とコールします。

ダブルスのように「○-○-2」など第三の数字を言う必要がないのでシンプルです。

ラリー展開の傾向

シングルスは一人で広いコートを守る分、スピード感があってポイントが早く決まりやすい傾向があります。

強力なショットで左右に振られると返球が難しく、比較的短いラリーで得点が動くことも少なくありません。

一方、ダブルスは二人でコートをカバーできるため守備範囲が広く、ラリーが長く続くことが多いです。

ダブルスではネットプレーで粘り強くボレーの応酬が起きたり、ロブで相手を後退させて陣形を崩すなど、チームならではの戦術も見られます。

以上がピックルボールのシングルスとダブルスの違いです。

まとめると、ルールそのものは共通しつつも人数構成の違いからサーブ周りの取り決めと試合展開に違いがあるということになります。

初めはダブルスに慣れた方も、シングルスでは「自分だけがサーバー」「常に偶数右・奇数左でサーブ」などのポイントを意識しておくと戸惑わずに済むでしょう。

ピックルボールのシングルスのルールまとめ

最後に、ピックルボールのシングルスのルールの要点を簡単におさらいします。

  • 基本ルールはダブルスと共通:シングルスでもコートのサイズは同じで、下から1回だけサーブを打つ、最初の2打はワンバウンドさせる(ツーバウンドルール)、ノンボレーゾーン内でのボレー禁止など全てダブルスと同じルールでプレーします。
  • サーブ権と順序の違い:シングルスでは各サイド1人しかいないため、サーブ権は一度きりですぐ相手に移ります(ダブルスは各チーム2人までサーブ可能)。自分の得点が偶数なら右コート、奇数なら左コートからサーブを入れるよう覚えておきましょう。
  • スコアの数え方:シングルスではスコアコールは「自分の点数-相手の点数」の2つだけでOKです(ダブルスでは「自分-相手-サーバー番号」の3つ)。基本は11点先取・2点差以上で勝利と覚えておけば問題ありません。
  • 主なルール違反(フォルト):反則行為の種類はダブルスと同じです。キッチンライン踏み越えボレーツーバウンド違反サーブミスアウトボールネットタッチなど代表的なフォルトに注意しましょう。シングルスでは自分一人で全てカバーする必要があるため、特に前後左右に振られた際のツーバウンドに気をつけたいところです。

シングルスのルール自体はシンプルで、ダブルスのルールが分かっていれば違和感なくプレー可能です。

違いを押さえつつ実際にシングルスのゲームを体験してみると、ダブルスとはまた一味違ったスピード感や戦略性の高さを感じられるでしょう。

ぜひ基本ルールを守ってピックルボールのシングルスを楽しんでくださいね!

目次